光陰の弾道(NARUTO・サスケオチ)

□軌道十三 誓い!!
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「いってくる。」


サスケは一言そう言うと、真ん中に歩いていく。


『上で待ってる。』


アズサは笑みを浮かべると、上に上がっていく。


「アズサ、お疲れさん。」


『皆、サスケの試合に必死だね。』


「そりゃ、うちのルーキーだからな。」


アズサは、カカシの横に立つ。


「本当は、試合が終わったら、すぐに解毒してやろうと思ってたんだが。
無理矢理、解毒しちゃったみたいだな。」


『何が?』


「いーや、何でも。」


すると、ハヤテが試合開始の合図をする。


『始まった……。』


相手の黒子は手裏剣を投げ、サスケはクナイで弾く。
次の瞬間、痣が痛みだし、サスケは倒れてしまう。

近づいた黒子に、上手く寝技を決めが、殴り飛ばされてしまう。


『今の、急にサスケの力が……。』


「サスケくん!!」


サクラの声に気づいたサスケは、慌てて避けようとする。
しかし、黒子に押さえられてしまった。


『もしかして、あの黒子の能力は……。』


「ぐうわああ!!」


サスケは力を振り絞り、黒子を蹴り飛ばす。


『いつもなら……あのくらい、どうってことないのに。』


すると、ナルトが叫ぶ。


「サスケェ!!
てめーは、それでも【うちはサスケ】かあ!!
ダッセー姿、見せんじゃねェー!!!」


サスケは何か、ひらめいた表情をする。


「よそ見してる暇なんて、無いだろう!!」


近づいてきた黒子を、サスケは蹴り上げる。
それは、綺麗に決まる。


『あの技、どこかで……。』


サスケは黒子の背中を取る。


「終わりだ。」


「くっ…影舞葉だと……!」


「くらえ!」


サスケが技に移ろうとした時、再び痣が広がり始める。


『サスケェェ!!』


「アズサ……?」


『んなモンに、負けんなぁぁ!!』


サスケはニッと笑う。
そして、痣も治まっていく。


「いくぜ。」


今度こそ、サスケは黒子を空中で蹴る。


「フッ…甘いな。」


黒子はそれを、左腕で止める。


『「……甘いな。」』


サスケは黒子を地面に蹴り落とし、殴る。
そして、最後にもう一度、蹴りを決めた。


「【獅子連弾】!!」


サスケは着地に失敗し、地面に倒れる。


「これ以上の試合は、私が止めますね…。
よって…第二回戦、勝者うちはサスケ…。
予選通過です!」


「やったー!!」


叫んだのは、ナルトだった。


カカシは一瞬でサスケの後ろに移動し、アズサも後から降りてくる。


「ま!よくやったな。」


『おめでと。
それと、お疲れ様。』


「フン。」


ナルトが上から叫ぶ。


「サスケー!!
へへ……お前さ、お前さ。
ダッセー勝ち方しやがって!
ボロボロじゃねーか、バーカ!!」


「ったく、ウスラトンカチが…。」


『でも、ナルトの言う通りだよね。
最後の着地とか……ププッ。』


「てめっ、笑うな……痛っ…。」


サスケの体は、急に痛みだす。


『…っ、大丈夫!?』


「ったく……いってーな。
心配いらねー。」


『しっ、心配させないでよ。
ちょっと、びっくりしたじゃんか。』


「ワリィ、ワリィ。」


サスケの所に、医療班がやってくる。


「うちはサスケ。
君にも、我々医療班が最善の治療をさせていただく。」


「君たちじゃ、畑違いなのよ。
こいつは、オレがあずかるから。」


『畑だけにね……ふふふ……。』


「そこ、笑わないの。」


カカシはサスケの耳元で何かを囁く。


「予選が終わるまで、待ってくれ…。
本選に残る奴の試合を見たい。」


「そう、熱くなるな。
これ以上、放っておけば、取りかえしのつかんことに、なりかねないからな…。
2度もワガママは、きいてやんないよ。

それに、アズサの結果は分かってるんだから、いいじゃない。」


カカシはアズサに振り向く。


『アズサも話がある。
少し来てくれ。』


『うっ…うん。』


アズサも、サスケとカカシの後に続いた。
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