空色スパイラル3

□一日局長編
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万事屋にやって来た、お通。
その依頼内容は、真選組のマスコットキャラをして欲しいというものだった。


『というわけで、待ってるんすけどね。』


「出番まだかな?」


お通は、真選組のイメージアップに案を出す。
しかし、全て蹴散らされる。


「おい、お通の奴が呼んでるぜ。」


『あっ!』


お通が、銀時と愛の演じるキャラを紹介する。


「真選組マスコットキャラ。
誠ちゃんと武姫。」


「だーから、全然カワイクねーし!
コレ、真選組と何のつながりがあんだよ!!

それに、武って……。
名前反対にしてやれよっ!」


そう、銀時は馬の上半身。
新八は馬の中身。
神楽は背中に乗った死体。
そして、愛はお姫様の格好をしている。


「この女、どっかで見たことあるような……。」


愛は慌てて黒い羽根の扇子で顔を隠す。


「どことなく、愛に似てませんか?」


『にっ、似てませんですよ(裏声)。』


「まあ、確かにな。
あいつは厚化粧しねぇし、ほぼすっぴんだからな。

ところで……。
なんで、死体背負ってんだ!?
どっちだ!?
どっちが誠ちゃんだ!?」


「馬の方だようかん。」


「こんな哀しげな眼をしたマスコット、見たことねーゃ!
カワイイどころか、お前っ!
うっすら悲劇性が見え隠れしてるじゃねーか!」


すると、誠ちゃんが顔に手をあてる。


「あー、やっちゃったなー。」


「やっちゃったって、言ったよ。今!
何?そういう事?」


「トシ、今の時代ストレートにカワイイだけじゃ、通用しないんだよーグルト。
よく見てみろ。
なかなか、キモカワ…。」


その瞬間、誠ちゃんの平手打ちが、近藤の右頬に入る。


「てめー、何しやがんだっふんだ!!」


「あー、やめてん津丼!」


お通が真選組を止めてくれたため、誠ちゃんが逮捕にならなかったことに、武姫こと愛は安堵した。
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