短編

□文化祭〜薄桜学園編〜
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オマケ


「というわけで、【不思議の国のアリス】に決定した。
次に役を決めたいのだが…。」


司会の一がした提案が、全ての始まりだった。


「投票制にしようと思う。」


『はーい。』


「どうした、蓮?」


『アリスは土方先生がいいと思います。』


『賛成!』


「右に同じだよ。」


蓮に続き、蘭と沖田も賛同する。


「おい、俺は教師で…。」


『別に、教師が出てはいけないという校則はなかったはずですが?』


『逃げるの?歳三。』


土方が折れた。


『斎藤さんは白ウサギ。
沖田さんはチェシャ猫ですかね?』


「風間さんは、女王様とか似合いますよね。」


『左之助さんは帽子屋さんとか?』


女子が盛り上がり始め、男子は取り残される。


「これのどこが、投票なんだ?」


「……女子の話し合いの結論で決めましょう。」


蓮が机の上に立つ。


『私、総監督ね。』


「ちょっと待て、蓮。
てめえが、監督なんかしたら…。」


『じゃ、俺は音響で。』


「話を聞きやがれ!」


結局、女子がほとんど決めて、男子は口を挟むことさえ許されなかったとか…。


(もう二度とスカートなんて履かねえからな。)
(あはは。
土方さんをからかえて、この役は良かったよ。)
(まあ、悪くはないな。)
(次は、向日葵と一緒に出番が欲しいぜ。)

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