ボカロ

□X
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クオの依頼から数日がたった

今はもう放課後

今日はPCを持ってきた

久しぶりに音声ソフトも使っての作曲











下校時間が近いからほとんどの生徒は帰宅しているはず

居ても部活の人だからこの教室まで来ることない音流しても大丈夫だろう



 暗闇にひとり?
 いいえ、ひとりかもわからない
 わたしがわたしなのかみれないほどの闇
 気が付いたらここにいた
 うずくまるわたし
 闇が怖い、だれか助けて
 
 ちいさな、ちいさな1cmほどの
 弱弱しい光と誰かの暖かい声
 だめ、待って、消えないで 
 走る、走る、走る
 少しずつ大きくなる光
 それでも手は届かない
 後ろから闇は追いかけてくる
 闇に飲まれそうになる
 いやだ、闇にいたくない
 目をつぶり叫ぶ
 私は生きたい
 叫ぶと何かに包まれた

 一面真っ白
 窓の外はきれいなブルースカイ
 手のぬくもり
 驚いた顔の彼
 だけどほっと微笑んだ
 
♪  
 

パチパチパチ…

拍手が聞こえる

なぜ?

「これ君がつくったの?」

扉にはこの前会った男の子

確か…鏡音?

………………えっ??

聞かれた??

「ねぇ…聞こえてる?」

目の前で手をひらひら振られる

『聞こえてる
今のは忘れて』

PCを片して教室を飛び出した

 




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