戦国BASARA

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小十郎←政宗

―会いたい。会えない―

「筆頭…! 申し訳ありやせん!戦場をくまなく探したのですが一本だけどうしても刀が見つからず…!」

『ok』

短く答える。足りない一本は小十郎の愛刀、黒竜で鞘を埋めた。
目をつぶれば思い出す。巡るようにして小十郎との出来事が。


こんな喪失感、もうこりごりだぜ小十郎…。と政宗は消えそうな声で呟いた。当たり前の存在が無いというのはこんなにも寂しく、心細いのかと、痛いほど政宗は感じていた。



『だから必ず取り戻す』



ぐっ、と黒竜の柄を握り、そう心に誓った。そして政宗は兜をかぶり仲間達と共に奥州を後にした――。



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