ぶん

□ズルい
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じー…




…この状況、どうしたものでしょう。

今、私の目の前には、私の可愛い恋人である風丸くんがいます。
それだけなら問題はありません。

私が何に困っているのかと言うと
風丸くんが先程からずっと私を、と言うか私の胸を無言で見つめているからです。



「あの、風丸くん…?」

「…。(じー…)」



この調子で私が話かけても返事もしてくれません。




数分前、自室で書類の整理をしていたら、コンコンとノックの音がして、『どうぞ』と言えば
遠慮がちに扉が開き
『失礼します』と言って風丸くんが入ってきた。

風丸くんはよく私の部屋に遊びに来てくれる。
仕事で悩んでいる時なんかも彼女の顔を見るだけでそんな悩みは一瞬で吹き飛んでしまう。

いつもなら、仕事の邪魔をしないようにと、遠慮しながらも話しかけてくれる彼女だが

今日は一体どうしたのだろう…?



「…。(じー…)」


いまだに無言の風丸くん

もしかして嫌われてしまったのだろうか?
いや、私(というか胸)を見つめているあたりそうではなさそうだ。

だとしたら何故…?



「…風丸くん?黙っていては分かりません。何かあるなら遠慮なく言ってください。」

できるだけ優しく、彼女にそう声をかける


「…研崎様は」

「?」


やっと口を開いてくれた風丸くんからでた言葉は…


「研崎様はどうしてそんなに胸がおっきいんですか!?」

「えぇ!!??」



予想外の質問だった
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