ぶん

□呼んでもいいのよ
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「音無が羨ましいなぁ…」



突然発せられたその言葉に俺は隣にいる人物を凝視する

「どうしたんだ?いきなり」

「ん?いや、お前みたいに妹思いな兄を持ってさ」

思いもよらない言葉に俺は返事をするのを忘れて風丸をじっと見つめる


「俺さ、ずっとお兄ちゃんが欲しいなぁ、と思っててさ。でも今更不可能だから鬼道と音無を見てるとすごく羨ましいんだ」


へへへ、と照れ笑いを浮かべながらそう話す風丸がとても可愛くて

思わずその場で風丸を抱きしめてしまった


「うぇえ!?き、鬼道!!??////」


予想外の行動にあたふたする風丸はさっきとは比べものにならないくらい真っ赤な顔をしていた


しばらく経ってから体を離し、お互いに向き合う


「だったら…」

「え?」

「だったら俺のこと、『お兄ちゃん』と呼んでもいいぞ?」

「え、えぇ!?///」


風丸は一瞬戸惑ってしばらくの間固まっていたが、やがて恥ずかしそうに斜め下をむいて
かなり小さい声で言った


「お…お兄、ちゃん…///////」


顔をまるでリンゴのように赤くしながら
おずおずと呼ぶ風丸の可愛さに耐えきれなくなり


今度は
思いきり キスをしてしまった







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