ミッションデータ(小説置き場)

□第二章 正義を貫いて
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「あいつ、何を考えてるんだろう……」
「とにかく急ごう……いくらヒイロでも一人じゃ相手にならない……」
「ガンダムに乗ってれば話は別だけどね」


そう言いながらガンダム格納庫に急ぐデルタとトロワ。
中途半端ではあるが、一通り式も終わった。
扉に寄りかかりながら殺気溢れさせていたシャナを見た二人は、5人が席を経ってシャナを追いかける瞬間を見た。
よく見れば、マリーメイアの姿もなかった。
おそらく、ヒイロに目線で合図を送った後、すぐにシャナを追いかけたのだろう。


「すぐに行動を起こすところ、ほんとトロワにそっくり!」
「俺の妹じゃない……」
「名前をもらったならあなたの妹でしょ!!むしろあなたに似すぎてるんだけど!?」
「……」


デルタの言葉に返す言葉もないトロワ。
実際問題そうなのだから何も言えない。
明るくやんちゃになったマリーメイアだが、いざとなると行動のとりかたは今のトロワそのものになりつつあった。
だが、妹じゃないのは確かだ。


「彼女はトレーズの娘で、俺の従妹だ……妹じゃない」
「どっちでも同じよ!!それに!あの子もバートンで名乗る時だってあるでしょ!!」


こういう会話になると、トロワはデルタに太刀打ちできない。
諦めたように溜息をつけば格納庫の扉を開いた。


「ヒイロ!」
「来るな!!」
「っ!?」


ヒイロの静止で二人は扉の側から動けなかった。
だが、どういう状況なのかは一目瞭然だった。
シャナがマリーメイアを人質にとり、硬直した状態が続いていたのだ。
二人はそのまっただ中に飛び込んでしまった。
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