ミッションデータ(小説置き場)
□序章
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<デルタへ
明日、ガンダムパイロット認定試験を受けることになったよ。
今までの成果を試す時が来たんだ!
結果が出たらまた連絡するよ
これで漸く君と一緒に任務に出られるね
レミ>
要件だけを告げた短い文を綴った便箋を封筒に入れてポストに投下するレミ。
｢……頑張らなきゃね……僕も……｣
友人の元へ運ばれて行く手紙を見届けながらポツリと呟くレミ。
前回のウィングパイロット認定試験では惜しくもヒイロに敗れてしまったが、落ち込んでいたレミに今回の認定試験を推薦したのはヒイロ本人だった。
｢フェザーガンダムの認定試験が今度ある……性能はウィングに近いし、お前ならすぐに乗れるんじゃないか？｣
｢……｣
｢フェザーならウィングと出る回数も多い……それにいざとなれば、お前にウィングを託すことにもなる……｣
｢……フェザーに乗れれば、ウィングも動かせると言うのか？｣
｢あぁ、フェザーを動かすのはウィングを動かすのと一緒だからな｣
気はすすまなかったものの、ウィングには関われる……そう思うと、幾分か気持ちは晴れた。
それからは上司の指導の元で猛勉強をした。
時にはヒイロの手を借りて、時には端末で調べてを繰り返し、いよいよ明日に試験を控えていた。
｢……やっと……君と一緒に出れるね……デルタ……｣