短篇

□endless
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静かな部屋。
物音一つしない、自分一人の空間で
ただ、何となく
そう、衝動的に腕を切ってみた。


一瞬の痛みの後、浮かび上がる赤い線。


何故だか解らないけれど、無性に泣きたくなった。


その反面、何処か心を撫で下ろしている自分もいた。



どうしてだろう、上手くは生きられない。
どうしてだろう、独りには慣れたはずなのに。


言葉にするのは難しい。


自分の心が解らない。





『ワカラナイ』んだ。



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