春色の軌跡
□24 任務を熟す日々
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「目標との距離は?」
「5m!いつでもいけるってばよ!」
「オレもいいぜ」
「私も」
「同じく」
「ーーよし!やれ」
カカシさんの合図とともに私達は……標的の猫を捕まえた。
平和だなぁ。
任務の報告をしに受付所にいくと、火影がいらっしゃった。火影が任務の受付をしているなんて……さては暇だな?
「さて!カカシ隊、第7班の次の任務は……ん〜〜老中様のぼっちゃんの子守りに、隣町までのおつかい。芋掘りの手伝いか……」
「ダメー!!そんなのノーセンキュー!!オレってばもっとこうスゲェー任務がやりてぇの!!」
火影の言葉に、ナルトが反論した。
平和な日々なので良かったが、たしかに、平和すぎて体がなまりそうだ。でも、これで少額だがお金をもらえているので私は満足です。
「バカヤロー!!お前はまだぺーぺーの新米だろーが!誰でも初めは簡単な任務から場数を踏んで繰り上がってくんだ!!」
火影の隣にいたイルカ先生がナルトを叱咤し、それに続いて火影が任務制度について解説した。
ざっくり説明すると、A〜Dランクの依頼に対して、能力にあった忍者に任務を振り分けているだとか。下忍になったばかりの私達は、当然Dランクの任務。
しかし、Dランクの任務とはいえ、馬鹿にしてはいけない。今日の任務は大名の奥さんの猫の捜索だったが、これは火の国のお偉いさんがたに顔を売る良い機会だ。こうやって人脈を形成することは大切……なはず。
「オレってばもう、じいちゃんが思っているようなイタズラ小僧じゃねぇんだぞ!」
「……わかった、お前がそこまで言うなら、Cランクの任務をやってもらう。……ある人物の護衛任務だ」
護衛依頼……?
あれ、嫌な予感がする。これ、原作にあった流れ???
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