春色の軌跡

□11 学校とサボり魔
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昔に一度会ってから、ナルト君とは会ってなかった。だからアカデミーで、楽しそうに騒ぐ悪戯っ子になってたのを知って安心した。ここには、ナルト君を九尾の化け物として虐げる人は居ない。外ではツライ目に遭っているのかもしれないけど、アカデミーではそんなことなくて良かった。
まぁ主人公なんだから元々そんなに心配してなかったけど。


「木乃花……木乃花ヤエ!今日もサボりか?」
「あ、います!」
「ったく、次休んだら親御さん呼ぶからな」
「え。風邪引いたらどうすればいいんですか?」
「その時はアカデミーに電話しろ。ただし親がな」
やば……担任に目をつけられた。漫画に出てきたナルトの担任の人ではないと思う。確か生き物の名前だっけ?
日本に居た頃の私だったら、クラスの目の前で教師と会話なんて目立った行動は出来なかったな。人見知りが解消されたと言うよりは、ちびっこの前で緊張する必要が無いからだろう。私と同い年だけど。

前の方に座るサスケ君がチラリと私の様子を窺ってたので、笑顔で返しといた。両親が居ないのは、サスケ君知ってるからなぁ……良い子だ。
うちは一族が滅ぼされるのって、いつなんだろう。サスケ君の両親や、イタチさんと仲の良いうちはの人達とか、知り合いが結構できたんだけど……。みんなみんな、死んじゃうんだよね。

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