□死へと
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死へと。
足取りはかるく。
生をまっとうして。
歩んだ道のりは
杯をみたす美酒となりて。

輝く一本道をあるきたもう。

望む死をとげよう。

数えられない
数多の音色が
ささやく、
丘へあがり
浜をとおり
海を飲みほす。

山を動かし
東西南北の風を
相殺してしまう
力をもつ。

湖の女神が
語りかけて
涙が
海となりて

産声が

途絶えた
安らぎの中で

死へと導かれて。

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