嘔
□出会い
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私は、
狂気と出会い。
神酒を荊棘にそそぐが毀れた器では、
神酒も狂気も零れていく。
下へ下へと落ちていく、
零れていく。
闇に埋れたのは酒落。
神に出会い。
くだらない余興だと思う、私。
しかし、すでに堕ちたモノだと、
知り、
心が躍る。
叫びたくなる。
発狂してしまう。
光に興味はないから。
滑稽と言われたのは堕神。
そして、
私は白に出会う。
心は小さく壊れやすい。
染まりやすく、
穢れやすく、
近づくことが許されない。
だから、まだ、
きれいなままでと願う、
私に出会う。
無知なのは幼鑼。
私は―――――私に、
出会う。
みんな私なの。