かんたん!!

□Fifteen
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「カンクロウ。」

「んだよ?」

「呼んでみただけ♪」

「アンタさぁ、もうちょい他にやる事ねーの?このやり取り今日これで何回目だと思う?14回目じゃん?」

「数えててくれたのか?…嬉しい…」

「頬を染めるな!!…あれ?なんで頬が赤くなんの?アンタ傀儡じゃん?」

「フフフ…興奮時に出る微量なホルモンをチャクラに変換し皮膚の下に内蔵した発光器へ送るカラクリを仕込んだんだ。」

「またどーでもいい機能を…」

「プレイの時に、オレがそういう顔してた方がお前も興奮すんだろ?」

「しねーよ!!」

「あ、そうか、お前はドMだから、人形みてーな冷めた顔で詰られるように見下されんのが好きなんだな?」

「ちげーよ死ねよ。」

「お前、二言目には死ねっつーのよくねーと思うぞ?ソコで会話が終わっちまうじゃねーか。言霊って知ってるか?言葉にはちゃんと思いや意味が乗り、受け取った人や言った人に少なからず影響を与えるんだ。お前に死ねよって言われる度にどれだけオレが傷付いてるか考えた事があるか?『オレ、死んだ方がいいのかな?』ってちょっと考えちまうんだぞ?それにだカンクロウ、悪口を一番近くで聞くのは自分なんだ。いくらお前でも自分の耳を汚す事はしたくねーだろ?」

「説教かよ。じゃあ何か、今度から死ねよって言う時はアンタの耳か核に唇引っ付けて言えばいいのか?」

「おま…っ!ちょっとイイじゃねーかソレ!!カンクロウ、今すぐ実行してくれ!!」

「しねーよ頬染めんなよ!!アンタ本当何でも乗っかってくんな。」

「お前に乗っかるのが一番好きなんだがな。あ、でもたまにはお前に乗っかってほしいな、騎乗位で。」

「だから頬染めんなって言ってんじゃん!!なんか変態くささが上がって余計キモいじゃん!!」

「だって…お前がオレの上でアンアン言ってんの想像したらもう…!」

「しなくていいからもう!!」

「カンクロウ…エッチしたいなー…」

「俺はしたくないじゃん。」

「上目遣いでショタ口調で猫なで声まで作って頬まで染めたのに…」

「だからいい加減諦めろよ!!この一連の流れ14回目だから!!俺の唯一のリラックスタイムを邪魔すんなよ!」

「リラックスタイムって、傀儡磨いてるのがリラックスタイムなのかよ。」

「ああ、こうしてカラスやクロアリを綺麗に磨いてメンテナンスしてる時が一番落ち着くし、英気を養えるじゃん♪こう、柔らかい布にちょっとワックス付けて、カラスの腕をスリスリすんのが最高にリラックスするじゃん♪」

「オレだって傀儡だぜ。お前の手にたっぷりローション塗って、オレのチンコをシコシコしてくれたら最高に興奮するんだが…」

「…死ね。俺のリラックスタイムを汚しやがって!!暫く黙ってろ!!」

「…また死ねっつった…」

「死ねって言われるような事すっからじゃん!」

「だって…お前がかまってくれねーからオレ…」

「………」

「あっ、無視はやめろよ!」

「………」

「…もう……なぁ、カンクロウ…」

「ハァ……なんだよ?」

「呼んでみただけ♪」

「ソレ15回目。」

「知ってる。」



終劇
 

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