あか×すな

□めりくり
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今日はクリスマス。


四人でホームパーティーをすることになり、台所ではカンクロウと我愛羅がお料理の準備、居間ではサソリとデイダラがツリーやお部屋の飾り付け。


サソリ「ジングルベールジングルベール♪すっずーがーなるー♪っとくらぁ♪」

デイダラ「旦那、その歌はやめてくれ…うん!」

サソリ「何でだ?」

デイダラ「『すっずーがーなるー』が『我ナル』に聞こえて腹立つからだ、うん!!」

サソリ「くっだらねー…」

デイダラ「別の歌、『諸人こぞりて』とか歌おうぜ!」

サソリ「もーろびとーこぞーりーてー♪」

デイダラ「シュワッキマッセーリーシュワッキマッセーリー♪シュワッシュワーシューワーキマッセーリー♪」

サソリ「ソレ言いてェだけだろ!!サビまで我慢しろ!!」

デイダラ「せっかちな旦那に合わせたのに…」


ピンポーン♪


サソリ「来客か?デイダラ、ちょっと見てこい。」

デイダラ「ハイハイ、うん。」

サソリ「ハイは一回!うんは付けない!」

デイダラ「はい…」


デイダラが玄関へ行ってみると、飛段と角都が立っていた。


デイダラ「げっ、なんでテメーらがいんだよ!?」

飛段「角都にクリスマスパーティーしよーっつったらよォ、金かかるからダメだっつわれてェー、だったらデイダラちゃんちで一緒にやれば安上がりだろーって思ってー!!なー角都ぅ!」

角都「違う。決算書の帳尻が合わなくてな。サソリはいるか?」

飛段「えー!?パーティーすんじゃねーのォ!?」

角都「黙れ飛段。サソリを出してくれ。」

飛段「やだァー!!!クリスマスパーティーしてーよォ!!!ターキー喰いてーよ!!プレゼント交換とかケーキ喰ったりとかしてーよォ!!!」

角都「黙れと言っている!!」


バキッ!!ボコッ!!グサッ!!グチャッ!!


飛段「うげっ!!ぐぇっ!!」

デイダラ「わー!!!人んちの玄関先でスプラッタはやめてくれ!!取り敢えず中入って!!」


居間に案内すると、角都とサソリは何やら小難しい話を始めてしまった。


飛段「角都ゥ、ソレいつんなったら終わんだ?」

角都「五月蝿い。デイダラ、すまんがコイツの面倒を頼む。」

デイダラ・飛段「えぇー!!?コイツぅー!!?」

サソリ・角都「黙ってろ!!」

デイダラ・飛段「は、ハーイ…」


ブチギレ寸前の二人に怒鳴られたデイダラと飛段は大人しくツリーの飾り付けをしている事になった。


デイダラ「つーかジャシン教?だっけ?クリスマスなんて異教徒の祭なんか認めてんのか、うん?」

飛段「え?クリスマスっつーのは煙突から忍び込んで隣人を殺戮しまくるジャシン教の祭が元だろ?」

デイダラ「えっ!?」

飛段「知らねーの?殺戮の証に死体の片足首を持って帰ってたんだが、そうすると靴下が片方余るだろ?ソレが枕元に飾る靴下の起源なんだぜ。」

デイダラ「えぇ!?」

飛段「ツリーに飾るジンジャーマンクッキーは昔死体を大木に吊って見せびらかした名残だしな。」

デイダラ「…ソレぜってー嘘だろ…うん…!」

飛段「え?だって惨殺老師の衣が赤いのは返り血浴びたからなんだぜ?」

デイダラ「サンタクロースだろ!ぜんっぜん違うじゃねーか!うん!」

飛段「そうか?まぁ今じゃ平和な祭なんだからいいじゃねーか。お!!なんかスゲーいい匂いすんなァ!!」

デイダラ「本当だ、ターキーが焼けたんだな、うん!」

飛段「楽しみだなー♪」

デイダラ「テメーに喰わせるとは言ってねーよ!」

飛段「ケチケチすんなって!」

デイダラ「ケチケチしてんのはテメーの相棒だろ、うん!!」

飛段「何ぃ!?角都は確かにケツの穴小せーかもしんねーけど、アレは…」

角都「黙れ飛段!!!」


ゴキッ!!


飛段「うぎゃああ!!」

デイダラ「あ、話し合い終わったのか?」

角都「ああ、解決した。邪魔したな。帰るぞ飛段。」

飛段「えぇー!?クリスマスパーティーしてこーぜェ!!ターキー喰いてー!!」

角都「ダメだ。」

飛段「ちょっとだけェ、なぁ角都ゥ…!」

角都「早く行くぞ。」


ズルズルと飛段を引きずって行く角都を、サソリが制する。


サソリ「待てよ。お前らも参加してけ。」

デイダラ「旦那ァ!?」

サソリ「別にいいだろ。パーティーは多い方が楽しいらしいしな。」

飛段「さっすがサソリの旦那!!」

イタチ「ならばオレ達も参加しよう。」

デイダラ「イタチ!!?いつからいたんだ!!?」

鬼鮫「私もいますよ。」

デイダラ「鬼鮫の旦那まで…」

イタチ「サソリがパーティーをすると聞いたのでな。何か手伝う事はあるか?」

サソリ「じゃあ玄関にリース飾ってきてくれ。」

イタチ「分かった。」

鬼鮫「あ、それなら私はお台所手伝って来ますね。」

デイダラ「待て待て!!いきなりアンタみてーなのが現れたら我愛羅が腰抜かしちまうだろ、うん!!オイラも行く!」


飛段のお守りを角都に託し、デイダラは鬼鮫を台所に連れて行った。
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