迷子の体
□39願い
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「これが、彼女が僕に伝えた事です。」
彼女が何故、僕達を呼んだのか
まだ臆測ではありますが
そう考えるのが、現段階では有力だと思う。
「しかし、どうやってその男に会わすのだよ?」
「てか、黒子の話を聞いてる限りでは男は生きてるから無理じゃね?」
高尾くんの言葉で
皆、静まり考え込む。
僕が、見た限りでは階段から落ちたのは咲さんに似ている彼女と鏡の男
バスケットボールを持っていた男は落ちてはいなかった。
あの男の人はまだ生きているのだろうか?
「あぁ!もう!埒が明かないっス!!赤司っち!咲っち探しに行こうっス!!」
「五月蝿い涼太。」
赤司くんにギャンギャン、と言う黄瀬くん
確かに考えても埒が明かない。
考えるより行動して少しでも情報を集めたい。
「一旦、2Fに行こう。咲も何かしらの情報を持っている可能性が高い。」
「そうですね。僕も賛成です。」
「あー、でもよ。2Fには化け物がいるんだよ」
「めちゃくちゃ気持ち悪い奴っス!臓器が人の形をしてて、かなり速いんスよ」
「あいつがいると部屋には長くはいられないからな、扉は真ちゃんと青峰がぶっ壊して鍵は閉められないし…」
「やむを得ない状況だったのだよ。」
眼鏡をくい、とあげながら言う緑間くん
「囮を作るか…」
「おとりー?」
「あぁ、化け物を囮で誘きだしている間に部屋の様子を調べる。化け物はかなりの速さという事から持久力があるやつに囮になって貰う。」
「んじゃ、俺行くわ」
「俺も行くぜ」
「なら、2人に頼もう。出来るだけ時間を稼いでくれ。」
囮も決まり、非常階段から2Fに向かう
「2人とも気を付けて下さいね。」
先頭を歩く、青峰くんと火神くんに声をかける。
「まかせろ」
「お前こそ、あんま無理すんなよ」
強気の笑みを浮かべる2人は
軽く準備運動をして、扉に手を掛ける。
「いくぞ」
青峰くんの合図でバンッと扉を開ける。
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