☆DREAM☆

□夢☆純情テロリスト
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俺は高槻忍。

純ロマ学園一年生。

今は俺が1番楽しみにしている国語の授業中。
でも俺の得意教科は国語じゃない。それなら何故国語が好きかって?

それは、俺が国語の教師、宮城庸のことが好きだから。誰にも言えないけど、宮城は俺の恋人だ。

誰にも言えない理由はたくさんある。
・男同士
・宮城が勤めるこの学園の理事長は俺の父さん
・歳の差18歳
・教師と生徒
・宮城は前までこの学園で家庭科を教えている俺の姉貴と付き合っていた

誰にも言えないし、誰も応援してくれないだろう恋。でも俺は宮城が好きだ。だからこの学園に入学した。

『昨日の古典の小テストを返すぞー』

宮城の言葉に、クラス中がざわめく。

そんなことお構いなしに一人一人名前を呼んでいく宮城。

『高槻ー』

宮城はいつも俺のことを忍って呼ぶけど、二人じゃない時は高槻。まぁ、当たり前か。でも、苗字で呼ばれるのも新鮮で嫌いじゃない。

名前を呼ばれた俺は宮城のところへテストを取りにいく。
『良くできてる』
宮城は俺に答案を返すと、他の生徒には聞こえないように褒めてくれた。宮城は俺が古典が苦手だって知ってるから。

受け取ったテストは満点だった。でもそれ以上に宮城が褒めてくれたのが嬉しくて、他のことなんてどうでもよくなった。

いつも宮城に褒めて欲しくて古典を一生懸命勉強してることは、宮城には内緒。

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