☆DREAM☆
□夢☆純情ロマンチカ
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ウサ:『…き、…き! 美咲!!起きろ。遅刻するぞ?』
美咲:『ん…、…っ!?もうこんな時間!?秋彦さん起こしてよー!(泣)』
秋彦はあわてふためく美咲を楽しそうに見ている
もう1ヶ月近く一緒に学園の寮でルームシェアをしているが、美咲が秋彦より遅く起きたのは初めてだ
昨日は入部した男子バレー部の歓迎会でボーリングにカラオケと、夜遅くまでハメを外しすぎたせいでまだ寝足りない
ウサ:『早く準備しないと置いてくぞ』
完璧に準備し終わった秋彦が美咲に声をかける
美咲:『〜っ待ってよー!!!』
秋彦を追って外に出ると、予想外な人に出くわした
美咲:(げ…エリ!!)
エリ:『秋彦先輩!オハヨーございますっ!!』
美咲と同じクラスの斎藤エリは、バレー部のマネージャーで、どうやら秋彦が好きらしい。
エリは美咲と秋彦が付き合っていることを知っていて、とことん美咲をライバル視してくるのだ
ウサ:『あぁ、斎藤おはよう』
エリ:『斎藤じゃなくてエリでいいですよぉ〜』
エリは秋彦にピッタリくっついて美咲の入る隙間をつくらない。
美咲:『っ…』
秋彦を上目遣いで見上げ、美咲に見せ付けるように話すエリ。
美咲:『秋彦さん、俺まだ宿題終わってなかったんだった!先に行ってるね!』
それだけ早口で言い終えると、美咲は走り出した
ウサ:『美咲!?』
美咲:(あんなの、見てらんない!)