「○○た隊長は…」
「…てる隊長なんて…。」
何だ?
レニの声がよく聞こえない。
「…げてる隊長なんて…。」
まただ、「げてる」??
「はげてる隊長なんて、嫌いだッ!!」
・・・・・。
ええ〜〜〜〜〜!?

叫んだ自分に驚いて目が覚めた。
…夢だった。
しかし、最近髪の生え際が気になっているのは事実だ。
レニと初めて会ったときよりも確実に―…言えない…;;
もしかしたら、この夢は本当のことかもしれない。
どうしよう。
そうだ、同じような境遇の人に訊いてみよう!
そう思い立った俺はすぐに着替えを済ませ、一階に駆け下りた。
同じような境遇の人…誰がいたかな。
米田支配人!?
いやいや、あれは年齢か…。
しかも支配人は俺じゃないか。
他には…。
中嶋親方!?
確か1月と8月頃は髪がなかったな。
俺は早速、舞台裏へと足を運んだ。
「あ、大神さん、どうしたんですか?こんな所に。」
「お、親方…?」
俺は目を疑った。
親方に髪がある!?
「何ですか?」
「髪…ある。」
「そりゃ、ありますよ!何言ってるんですか!!」
親方は機嫌を悪くしたようだ。
「えっ、でも…、1月と8月…。」
「あれは仕事で剃ってるんです!!」
「仕事!?そうだったんですか…すみません。」
仕事でだったとは驚いた。
俺は早急に立ち去った。
他に誰かいたっけ…、ずっとそんなことを考えていた。
ポロロ〜ン♪
お?ナイスタイミング!
「どうした、大神ぃ〜、そんな険しい顔して。」
「加山!お前、髪が薄くなること気にしてるのか?」
「!?(突然何だ?)」
加山は黙ったままだ。
「加山?」
「すまん、大神。俺からは何も言えん!アディオ〜ス!」
「あぁっ!」
何なんだ、一体。
俺はそのまま食堂へ向かうことにした。
あ、レニだ。
「どうしたの?隊長…、顔色悪い。」
こうなったら、直接訊くしかない!!
「レニ!!は、はげは嫌いなのか?」
「はげ…?」
ごくん。
少し戸惑っているようだ。
ど、どう答えるんだ、レニ。
「何言ってるの?」
「だ、だから、俺がは…はげ…。」
やっぱり言えない;;
「隊長が?どうして?」
え?
「隊長ははげてなんかないよ。それにボクは見かけで人を判断したりなんかしない。隊長は隊長だ。」
レ、レニぃ!!
やっぱりあれは正夢なんかじゃなかったんだ。
さすがレニだ!
「でも…あんまり好きじゃないかも。」
え!?
俺は耳を疑った。
ま、正夢だったのか…??
「冗談だよ。」
レニがいたずらっぽく笑った。

レニがいいならそれでいい。
あとがき
大神さんで遊ぼう、その1。
サクラ4やってると常に思うんだよね…。
一番、4が危ないよね(笑)
これ、かなりスラスラ書けたんですケド(笑)
親方って…何だろう…;;
髪があるのは中嶋さんで、親方にはないハズ(笑)
まぁいいか。
レニは寛大である。
そして、最後の言葉に見事に繋がっていない。