「夢か現か」



「レニはこの俺様が頂いた!アハハハハハ〜ッ!!」
「待ちなさい!レニをはなしなさい!!」
「バカめ、レニをかえすものか!」
 そう言い残し、レニと共に姿を消した。
「まさか…大神さんが魔王だったなんて…。」
「隊長!信じていたのに!」
「お兄ちゃんと戦わなくちゃいけないの?」
「レニを…取り戻さないと!」
 魔王大神によって、レニは連れ去られた。
「隊長…。」
 レニは力なくつぶやいた。
「俺様はもう隊長じゃあない、大魔王様だ!アハハハハハッ!」
 夜空に大魔王大神の声が響き渡った。


  ガバッ

「…夢…?」
 レニは目を覚ました。
「隊長が…魔王なはずないよね…。人をさらうなんて…できるはずない。」
 それは、大神が正義だと言っているのか、それとも優柔不断だと言っているのか。
「(5時か…。)」
 レニはいつもの服に着替え、洗面所に顔を洗いに行った。
「(夢のこと早く忘れないと。)」
 そう考えて、夢を一緒に洗い流す。
「レニ。」
「!?」
 背後から突然名前を呼ばれた、その声は…
「隊…長!?」
 レニは驚いた。
「(こんなに早くに会うなんて…。)」
「どうしたんだい?今日は早いね。」
「え!?何でもないよ。それじゃあ。」
 レニは逃げるようにその場を去った。
「(夢…思い出しちゃった。)」

 夜、珍しくレニはサロンにいた。
 ずっと今朝の夢のことを考えていた。
「レニ。」
 また背後から呼ばれた。
 振り向くと大神がいる。
 もう見回りの時間になっていたようだ。
「どうしたんだい?今日のレニ…いつもと違うけど。」
「…夢を見たんだ。」
「夢?」
 レニは今朝見た夢のことを全て話した。
 大神が魔王で、自分をさらっていったということを。
 大神はしばらく考えて口を開いた。
「…考えていたことが夢に出てくるって聞いたことがあるんだけど。」
「え?」
「内容がなんであれ、レニが俺のことを考えてくれていただけで嬉しいよ。」
「〜〜〜。」
 レニは言葉が出てこなかった。
「それに、あながち間違っていないような気がする。」
「何が?」
 レニは首を傾げた。
「レニをさらうってところ。俺は『魔王』じゃなくて『白馬の王子様』として、だけどね。」
 大神は笑いながら言った。
「…似合わない。」
「えッ。」
「冗談だよ。それじゃ、いつか迎えに来てね。おやすみ、隊長!」
 そう言って、レニは顔が赤くなったのを隠すように走っていった。

「(『いつか迎えに来てね』…か。…王子様の服ってどんなんだろ…?)」
 そんなことを考えながら、大神は夜の見回りに戻った。




 あとがき
短いです。
かなり私の頭はおかしいコトになってます。
考えてたコトを夢で見るってのは本当でしょーか?
私の場合20%ってトコでしょうか(笑)

いいな、大魔王 大神(笑)

あれ?二人とも大胆なこと口走ってないか??
それに時間めちゃくちゃ;;

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