「2つの夜」



 ドイツへの新婚旅行を終えて数週間後のことだった。
 いつも通り帝劇でくつろいでいた大神とレニの前に、ここでは見慣れない人影があった。
 最初はそれが誰だかわからなかったが、すぐにわかった。
「一郎叔父、レニさん、ご結婚おめでとうございます!」
「おめでとう。」
 その声の主は、紐育華撃団隊長で大神の甥でもある大河新次郎と、同じく隊員でレニと同じ元欧州星組の九条昴だった。
「久しぶりだね、クリスマス以来じゃないか。」
「お久しぶりです。」
「でもどうして日本に?」
「それはもちろん、お祝いのためですよ!僕たちが手紙を受け取ったらすぐに結婚式なんですから、ひどいですよ。」
 新次郎はふくれた。
「はは、それはすまなかった。」
「だから今日僕たちが来たんです。」
「わざわざありがとうございます。」
 レニは深く礼をした。
「それにしても…、レニも変わったな。」
 昴は少し驚いた様子で言った。
「そ、そうかな?それなら隊長…一郎さんのおかげだよ。」
「それは光栄だよ、レニ。」
 2人はまさしく新婚夫婦だ。
 そんな2人の姿に昴はさらに驚いていた。
 あのレニがここまで変わるなんて、大神一郎の影響力は一体どれほどのものなのか…。
「そういえば2人はどれくらいここにいられるんだい?」
「明日にはもう帰らなくちゃいけないんです。」
「明日!?それは本当にすまないね…。」
 大神は申し訳なさそうに言った。
「それなら家に行こう。久しぶりに会ったんだ、たくさん話をしたいしね。」
 大神の提案に、4人は大神とレニの家へ行くことにした。

「今日はここに泊まっていくといいよ。」
「ありがとうございます。」
 最初は4人で話しをしていたが、夜になって大神は新次郎と、レニは昴と話をすることになった。

 大神と新次郎の夜。
「紐育はどうだい?」
「もう慣れましたよ。大変なこともたくさんあるけど、充実した日々を送れています!」
「そうか、それはよかった。…そういえば、まだプチミントとして舞台に立っているのかい?」
 大神は新次郎のプチミント姿を思い出しながら聞いた。
「そ、そんなこと覚えていたんですか!?」
「あれは衝撃的だったからね、忘れられないよ。」
 笑顔で答えた。
「今は休業中なんです!」
「それじゃあ、またやるってことかい?」
「そ、それは……。」
 新次郎は言葉に詰まった。
「ははは、冗談だよ、新次郎。」
「一郎叔父はやっぱりひどいです。」
 そんな話をしながら、2人は眠りについた。

 レニと昴の夜。
「………。」
「………。」
 2人は外で星を眺めていた。
「…久しぶりに昴に会えて嬉しいよ。」
 その言葉に昴は笑顔で返した。
「昴も変わったよね。」
「昴は思った、レニが一番変わった…と。」
「そうかな?」
「大神一郎の影響と言うのなら、レニがそれだけ彼のことを慕っているということだ。」
「!?…そうだね、とても大切な人だもの。」
 少し顔を赤らめながらレニは答えた。
「レニにそんなに想われているとは、大神一郎は幸せ者だな。」
「昴ッ……、冷えてきたから中に入ろう!明日は早いんだから早く寝なきゃ!」
 慌てているレニを見て、昴はまた笑顔で返した。

 翌朝、新次郎と昴を見送るために、大神とレニも港に来ていた。
「昨日はありがとうございました。」
「いや、こちらこそわざわざありがとう。星組の皆によろしく言っておいてくれ。」
「わかりました。一郎おじも、レニさんを大切にしないとダメですよ。でないと昴さんが飛んで来ますからね。」
 昴は新次郎をにらんだ。
「心配ご無用!」
 大神はレニを肩を抱いて言った。
「レニは一生大切に守ってみせるさ!」
「一郎さん…。」
「それなら安心ですね。…紐育に戻りますね。それではまた…。」
「気をつけて。」
「お幸せに。」
 新次郎と昴が乗った船は出港した。
「…一郎さん、恥ずかしいよ。」
 大神はレニの肩を抱いたままだった。
「恥ずかしくなんかないよ。さ、帝劇へ行こうか。」
「…うん。」
 2人はそのまま帝劇へ向かった。

 その後、モギリ大神がレニファンに叩かれたのは言うまでもない。




 あとがき
緋月七海さんに捧げます、5555hit
「大レニ・新次郎と昴が帝劇に来た」でSS

連続なので、前回の続きのようになっています。
Xをプレイしていないので色々とおかしな所があると思います。
書き方もめちゃくちゃでスミマセン、叔父甥の会話何か違うような気が…;;
大レニと叔父甥と昴レニが混ざってるような気もしないでもないかも…?

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ