BL

□呑み込んだ台詞
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嬉しい反面、彼が平常心でいられないのは今日が彼の誕生日であるからだ。











(蓮二はこのことを知っていて誘ったのだろうか。)












傍らにあるバッグの中には、翌日が誕生日である親友へのプレゼントのリストバンド。












女々しいだろうが、祝ってやりたいと思う気持ちは誰よりも強いのだ。












向かい側に座る彼も同じことを考えていたらどんなに嬉しいだろう。











そんなことを思いながら、たった今出された茶菓子を口へ運んだ。








(おかしいな…。)









味は殆んど感じられなかった。








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