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Short×Short

※CP等は題にてご確認下さい


.
◆幸村×真田ww 

「………………たまらん。」

「は?」


部活動休憩中。

ベンチに座って休息を取っている真田と、その後ろに立つ切原。

真田は、休憩中にも関わらずラリーをしている幸村と柳を眺めていたのだった。


「……なあ、赤也」

「ん、何すか?」

「幸村の……こsh
ぶほあっっ!!!!!!」

「副部長!!!!?」


幸村の打った球が、真田の顔面にクリーンヒット。


「副部長…?副部長ぉぉぉ!!!」


猛烈な速さと重さを持った球を喰らい、ぴくりとも動かない真田に切原が悲鳴をあげる。

幸村は真田の側にしゃがみこむと冷笑を浮かべながらラケットで真田をつつく。


「ふふ、ごめん弦一郎。わざとじゃないんだ。」

(わざとじゃないんだ……!!)

「堪らないなあ?弦一郎…くくっ」

『…………………。』


今日も立海大男子テニス部は平和です。

2010/07/23(Fri) 17:22 

◆桃城×海堂 

“もしも俺が死んだら


…海堂。


…お前、悲しんでくれるか?”




真剣な横顔に気圧されて、何も言ってやれなかった。


“ごめんな、海堂……変なこと訊いて”




あの時のお前の悲しげな笑顔が脳裡に焼き付いて離れない。





「………。」


「おーい、マムシぃ」


「…なんだ」


「しねーのか?トレーニング。」


「…………。」




(お前のせいだ。)




「……おい、桃城」


「んん?」


横でストレッチを始めた桃城に、小さく低く告げる。


「………、

俺、には……お前の居ない日常なんか、無い。

死ぬのなんか許さな………、…っ…」


「ま、マムシ!?泣くなよぉ!?」


「ばっ…!!

泣いてなんかねえ!!!

お前のせいだ!!!」

2010/07/21(Wed) 06:29 

◆いぬいぬい 

「攻めさせてもらうよ」


はっきりと、低く。


「………は?」


「いや、だから攻めさせてもらうと」


あくまで貞治は真顔で告げる。


(こいつ…何言って……)


「………いや…無理だろ…」


はああ、とわざとらしくため息をついて、隣に座る貞治の肩を抱く。


「む、無理じゃな、

っんむ!?………、…っ」


(ほうら、息も出来やしない)


唇を離せば、ぷは、と酸素を求めて喘ぐ彼。


「…かーわいい」


「ば、馬鹿!何しやがる!」


「お前は受だぞ、貞治
攻めるなんて100年早い」


「え……………」




(そういうことか……不二の奴……!!!)




受攻の意味を知る。

2010/07/18(Sun) 14:32 

◆真田×切原×真田 

ポツリと雨粒が頬を打つ。


「───あ」


傘、忘れた。

部室の屋根の下で雨宿りを試みる。


「おい、赤也」


「んお、何スか副部長」


大きな掌に握られた深緑色の傘を差し出しながら彼は言う。


「俺の傘を貸してやる。
……忘れたのだろう?」


「え、でも副部長は」


「俺はいい。…ではな。」


「あっ……」



───足早に去った彼は、柄にもなく頬を赤く染めていて。



(…あーあ。)



───心配する柄でも、心配される柄でもない。


けど。



(……ずぶ濡れ。)


───傘を手に、彼のもとへ駆け出した。

2010/07/10(Sat) 09:07 

◆いぬいぬい 

何が楽しくて180cm超の男と二人でベッドに入るものか。









「仕方ないから一緒に寝るが……


おまえ、変なことするなよな」



ぽつりと一言。


「失礼なやつだ…」





「だってお前が昨日…!!!」





「はいはい


…これなら良いだろ?」


得意気に呟く。


「お…俺に腕枕されるとは……」





「なんだ、嬉しそうじゃないか」


ニヤリと暗闇で笑う。


「し、知るかっ!

おやすみ!!」







──触れていないと不安だなんて、言えない





…でもお前は解っているんだろう?





なにせ、





お前は俺なんだから。








………間も無く、片方の乾貞治から規則正しい寝息が聞こえだす。





「お前は、俺なんだからさ……」






静かに抱き締めて、眠りに堕ちた。


やがて重なる寝息が二つ。

2010/07/08(Thu) 20:23 

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