僕らの場合
□君はまた、線を引くんだね。
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「じゃあ、ドライマティーニを。律花はどうする?」
「私は……」
「……律花さんは、……いつものおまかせでいいですか?」
「…え、ええ。」
「なんだよ、すごいな。本当に常連なんだ?」
「……そうでもないわよ。」
「でも、うれしいよ。律花の方から誘ってくれるなんて。」
「…え、…あぁ、…だって、いつも仕事で忙しいんでしょ?」
「なに?遠慮してくれてたの?…かわいいなあ。」
「や…やめてよっ!なに言ってんのよ。」
「照れんなって。」
『シャカシャカシャカ…』