貰い物

□喫茶店…
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君は…‥

僕の前で笑っていた。




『ありがとう』


そう、言葉を残して―…










「お前さぁー、人の話聞く気ある?」

「あ、ごめん…何だっけ?」

「だから、今度の文化祭の催し物。」

「催し物…‥」



『私、喫茶店でメイドさんやってみたいんだ♪』




あの時の君の言葉が頭の中に思い浮かぶ。



「…‥喫茶店…」

「はっ?お前、喫茶店が良いの?」

「‥あっ……うん。」


いつのまにか声に出ていたことに驚いてしまう。




「(言ってしまった…)」

「とりあえず、案としては良いと思うよ。うん。」






何かダメだったのだろうか?

「あ、別にいいよ?無理にとは言わない…。」

「無理ではないんだけど、他と被らないように企画しないと…」













何をやってるんだ?

 喫茶店…‥











あぁ、そうか。

僕じゃないんだ…‥














君が居たんだ…
 

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