novel

□汚れなき愛
1ページ/2ページ







部屋に響き渡る卑猥な水音。何度も繰り返される抽挿。彼のものではない体温に抱かれるのは、これで何度目になるだろう。そんなことを考えながらも、絶頂を迎えた。男のものが抜かれ、私はベッドを降りた。

「…シャワー浴びてくるけど、その間に出て行って」

男の顔も見ずにそう言い、シャワールームへ向かった。
頭から勢い良くシャワーを浴び、男に触れられた所を隈無く洗い流す。

(……アルバート…)

この場に居ない彼を思う。
アルバートはここ最近、ずっとアンブレラ・アフリカ研究所に篭もりきりで、全く会えていない。だが、明日はアルバートが戻ってくる。彼がそう言っていた。久しぶりに彼に会えるとあって、私としても嬉しい。

(…明日は、抱いてくれるかしら?久しぶりだものね……)

シャワーを止め、シャワールームを出る。体を拭き、バスタオルを体に巻き付け、寝室へ戻ろうとした。

(………?)

寝室へのドアに手を掛けると、ふと違和感を感じた。警戒しつつも、ゆっくりとドアを開けた。

「…っ!」

ドアを開けてすぐに目に付いたのは、腹部を貫かれ、床に横たわる男だった。その男は、先程私を抱いた男だった。そろそろと視線を上げていけば、ベッドの端に腰を降ろしているアルバートの姿があった。

「アルバート……」
「お前がそんな小物に興味があったとはな…」

小物とは、床に横たわる男のことだろう。ドアを後ろ手に閉め、ゆっくりとアルバートに歩み寄った。

「そんな男…興味ないわ。ただの性欲処理だもの。それに…私が本当に興味があるのは、貴方だもの」
「ほう…」

アルバートの隣に立ち、逞しい腕に手を添えた。

「……好きよ」

耳元でそう囁けば、アルバートは静かにこちらを向いた。

「言葉だけでは、信用出来んな…」
「どうすれば、いいの?」
「そうだな……」

不意にアルバートの手が伸び、私の顎を捉えた。

「この口と舌で…出来ることがあるだろう?」

(……口でしろってこと…?)

「…分かったわ」

そう返事を返し、アルバートの足の間に跪いた。ベルトを外し、ズボンの前を寛げ、下着から中心を取り出した。ふにゃりと硬度を持たないそれを、丹念に舐め上げれば、徐々に硬度を持ち始める。すっかり肥大した中心を銜え、頭を動かして必死に口淫をする。

「………ふ…っ……は…ん…」
「……もういい、乗れ」
「ん………」

そう促され、躊躇いもせず膝に跨った。アルバートは胸の谷間に指を差し込み、手前に引いた。そうすれば、はらりとバスタオルが外れ、あっという間に全裸にされる。

「後は……分かるな?」

優しく頬を撫でられ、口付けられた。すぐに唇が離され、腰を上げ、アルバートの中心を秘部の入り口に添えた。そして、腰を支えられながらゆっくりと腰を落としていく。込み上げてくる圧迫感にじわりと生理的な涙が滲んでくる。やがて全てが秘部に収まり、息を吐いた。

「……好きなように、動け」

やわやわと胸を揉まれ、耳を甘噛みされる。それに促されるようにして、ゆるゆると腰を振る。

「っん……ぁ、は…くっ、ん…」
「そうだ……」

アルバートは口角をあげ、快楽に堪える私を眺める。

「…あっ…も、だ…め…っんぁ…っは……あっ…っ!?」





次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ