novel2

□こんなにも貴方を
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アルバートは手にしていた鞄を床に落とし、上着の釦を外し始めた。そんなアルバートの頬に手を添えれば、ゆっくりと唇が近付けられた。

「………?」

目を閉じて口付けられるのを待っていたが、いつまで経っても唇に押し当てられる感触がない。ぱちりと目を開いてみれば、アルバートの視線は私の体の方に向けられていた。その視線の先を追ってみると、アルバートのジャケットを抱き締めている事に気付いた。

「…俺を妬かせたいのか」
「妬く?」

不意にアルバートの手がジャケットを奪い去り、床に投げ捨てた。

「あっ……」
「俺が居るだろう」
「ふふふ…それもそうね」

するりとアルバートの背に手を回せば、唇が合わさった。すぐにしつこいくらいに舌を絡め取られ、呼吸がままならない。アルバートのワイシャツを握り締め、荒々しい口付けに応える。
漸く長い口付けが終わり、アルバートの頭を掻き抱いて、額に唇を押し当てた。すると、アルバートはベッドに乗り、私を押し倒した。
どさりとベッドに沈み、ネグリジェが僅かに捲り上がった。

「…………もう少しなんだが」
「何……っ!」

私の太股の辺りを眺めていたと思えば、いきなりネグリジェを捲られた。そうかと思えば、次は両足を左右に広げられ、露になった秘部にアルバートの手が伸ばされた。
蜜壼に太い指が挿入され、びくりと体を跳ねさせた。

「んんっ…あっ……あ、は…」
「…自分でするのと、俺がするのとではどっちの方がイイんだ?」
「あ、ん…ばか……あッ!」
「ククク…」

ナカを暴れ回る指を無意識の内に締め付ければ、アルバートは楽しげに笑った。

「そうか、指より俺の一物の方がイイんだろう」
「あっ、も…分かってる、なら…は、ゃく……あぁ…」

早く、とアルバートを催促すれば、ズルリと指が抜かれた。
カチャカチャという、金属が擦れ合う音を聞きながら息を整えていると、不意に名を呼ばれた。チラリと足の間に居るアルバートを見やれば、ギラついた目でベッドに沈む私を見つめていた。

「いいわ…………きて…」

甘く切なげな声でアルバートを誘えば、ぴと、と蜜壼の入り口に熱いモノが宛てがわれた。
アルバートが腰を進めれば、みるみるうちに猛った雄は私のナカへ収められていく。息を吐いて、圧迫感から逃れようとするが、その度に雄が奥へと侵入してくる。

「っ、は……苦し、ん……んん…」
「……っ……く…」
「は……あっ、はぁッ、まっ、て…ひあぁ!」

唐突に腰を打ち付けられ、アルバートにしがみ付き、悲鳴のような嬌声を上げた。

「やぁっ、ふっ、ある、あッ…!」
「はっ……エク、セラ…っ……」

余裕なさげなアルバートの声にゾクリと全身の産毛が粟立ち、きゅ、と秘部を締め付けた。すると、アルバートは眉間の皺を深くし、息を詰まらせた。





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