novel2

□お前は俺の所有物
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(…どう見ても誘っているようにしか見えん)

頑なに否定するエクセラの長く細い脚に手を添え、ゆっくりと付け根の方へ滑らせていく。太股の辺りに差し掛かると、エクセラはぴくりと僅かに反応を示す。するりと内股を撫でれば、小さく声を漏らした。

「…ン……っ……」

手が内股を行き来する度、エクセラは体を震わせる。

「は……アルバート…っやめ……ぁ…」
「何だ?聞こえんぞ?」
「っ…あっ、ダメよ……ん…」

耳朶を甘噛みし耳孔に舌を捻込み、ピチャピチャとわざと音を立てる。すると、エクセラの口から甘い嬌声が発せられた。

(相変わらず、これは弱いな…)

エクセラは力の入らない手で俺の服を握り締め、必死に刺激に耐えている。その理性を崩そうと、豊満な胸を服の上から思う様揉みしだき、ねっとりと首筋に舌を這わせた。

「あっ…あ、ん……んんっ…ぃや……」
「嫌?…なら、止めるか」
「…え………」

胸を愛撫していた手を離し、覆い被さった体を起こそうとすれば、エクセラがそれを制した。

「何だ?」
「……もう、意地悪ね」
「嫌なんだろう?」
「…………」
「だから、止めてやろうと言っているんだぞ?」

俺の腕を掴んだエクセラにそう言ってやれば、憂いげに目を伏せた。

(もう少しだ)

「………………ないで…」

エクセラの口が開き、僅かに動いた。だが、さも聞こえなかったように、ん?と言うと、再びエクセラの口が開いた。

「……止めないで…」

はっきりと聞こえた言葉に、思わず口角が上がった。改めてエクセラに覆い被さり、愛撫を続行する。服を脱がせ、直接胸に触れた。既に胸の頂はぷっくりと立ち上がり、刺激を待ち侘びているようだ。それの片方を口に含み、舌で転がし、強弱を付けて吸い上げ、時々歯を立てる。

「ん、ぁ…あ……アルバート…」

甘い声で名を呼ばれ、下腹部に熱が集まっていく。エクセラの仕草、声、甘美な体、その全てに煽られている。
胸から口を離し、ショーツの中へ手を入れ、膨らんだ芽を擦ればエクセラは首を仰け反らせた。その曝された首に口付け、赤い痕を散らす。
指で割れ目をなぞると、秘部がしっとりと湿っているのが分かる。中指を秘部に埋め、ナカを掻き回す。

「あ、あっ…アルバート…あ…!」

指を増やし、より激しく攻め立てる。指が3本収まった所でエクセラが苦しげに俺を呼んだ。

「っ、アルバート…お願い……っあ…」
「どうした?」
「も、ぅ…欲しい……あ、は…」
「何を、だ?」
「…はぁ…貴方が…欲しいわ…」

生理的な涙を浮かべながら、懇願するエクセラに呆気なく理性を崩された俺は、指を引き抜くと同時にショーツを脱がせた。そして、完全に勃起した己の欲望を秘部へ突き刺した。

「っああぁ!…あ…あっ、あッ、ん!」
「…エクセラ……」

すぐに律動を開始し、余裕のない声でエクセラの名を呼ぶ。

「っあ…あんッ、んっ、く…アル、バート…」

ふと気付くとエクセラの腰が快楽を求めて、揺れている。最早、エクセラに理性など微塵も残って無いようだ。そんなエクセラに応えるように、腰を激しく打ち付け、最奥を穿つ。

「ひあ、あぁッ!あ、もっ…ダメ、はっ、ぁん」
「エクセラ……イけ…っ」
「あ、あッ、ああああぁっ!!」
「……くっ…!」

強烈な締め付けを受け、俺は精を吐き出した。
己を埋めたまま呼吸を整えていると、果てた時の余韻が抜けていない状態のエクセラが、俺の背へ腕を回した。

「はぁ…は……アルバート…傍に居て…」
「エクセラ…」
「私は…貴方のもの、なんでしょ…?」
「ああ…」
「だったら…ちゃんと見張って?…じゃなきゃ、何処かに行っちゃうわよ?」

そう言って微笑んで見せるエクセラの頬を、優しく撫でてやる。

「そんな事を俺が許すと思っているのか?」
「いいえ?」
「だが…今日のように、いつお前を奪われるか分からんからな……」
「そうね」
「…傍に居てやる」
「ふふっ…嬉しいわ」

お前を奪われないように、失わないように、俺がお前を守ってやる―――。






-end-





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