novel2

□イチャイチャしたいの
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(……!)

エクセラらしき姿が目に入った。あれは間違いなくエクセラだ。

(ん?…何だ…?)

エクセラは誰かと話しをしているようだ。だが、此処からではその相手がコンテナの影になってしまい、分からない。
エクセラは相手に何かを言い、少しすると顔を綻ばせた。その笑顔は俺に向けられたものではない。そう考えると、醜い嫉妬心が俺の中に芽生えた。高台から飛び降り、迅速移動でエクセラの近くまで来た。
コンテナに隠れ、チラリとエクセラを見た。エクセラは、何故かバリーの手を両手で包み込み、笑みを向けていた。耳を澄まし、会話を聞く。

「エ、エクセラ…」
「バリー」
「エクセラ…」
「バリー…」

エクセラは、俺に強請った行為をバリーとしているようだ。

(なっ…何故バリーとっ…!)

その事に軽くショックを受けながらも、コンテナから出て、エクセラとバリーに近寄った。

「…バリー」
「そんな男の名を呼ぶのか、お前は」
「!…………」

俺の声にエクセラは、肩をぴくりと反応させた。

「……別に?私の勝手じゃない」
「だが、俺は許さん」

そう言い、つかつかと歩み寄ると、エクセラの体を肩に担ぎ上げた。そして、唖然とするバリーをギラリと睨み付け、その場を後にした。
人気の無い所まで来ると、エクセラを肩から降ろし、近くのコンテナにその体を押し付けた。

「っ…痛いじゃない」

俺を睨みつけるエクセラの顎を捕らえ、噛みつくような口付けをした。唇の隙間から舌を入れ、歯列をなぞり、奥で縮こまる舌を絡め取った。
そうすれば、俺の胸板を押し退けようとする手の力が弱まり、いつしかその手は俺の背に回されていた。俺の服を掴み、必死に口付けに堪えている。

「んっ……ふ…んぅ…ん…」
「…………」
「…んん…ン!…っはぁ…はぁ、はっ…」

嫌と言うほどに口腔を味わい、俺は漸く唇を離した。エクセラは自力で立っているのが辛いらしく、俺にすがりついた。

「エクセラ…」

エクセラの唇や頬、目蓋、耳などにキスの雨を降らせながら、エクセラの名を呼ぶ。しかし、エクセラは俺の目を見ようとしない。幾度となくエクセラ、と繰り返せば、漸くアルバート、と小さく呟いた。

「エクセラ」
「……アルバート」
「…目を逸らすな。エクセラ」
「………アルバート」

俺の目を見つめ、名を呼ぶエクセラの体を抱き寄せてやれば、エクセラは嬉しそうに顔を綻ばせた。

「アルバート…」
「エクセラ…」
「ふふっ…嬉しいわ。アルバート」

俺の胸板に擦り寄るエクセラが、可愛らしく愛おしい。

(たまには…こういうのも、悪くはない)



































「それで?何故いきなりアレをしようと思ったんだ?」
「………羨ましかったの」
「ほう…?」
「それに…アルバートはあまり私の名前を呼んでくれないから……」
「だからしたくなった、と?」
「…ええ」
「やれやれ…お前の我が儘にも困ったものだ…」
「……アルバートは、私の我が儘聞くの…嫌なの?」
「……そういう訳ではないが…」
「まあ、はっきりしないのね(これだからへたれは……)」
「いや、あの……」















gdgdで終われ!





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