novel2

□夫婦パロA
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「アルバート、お花見しましょ?」

エクセラが突然そう言った。しかし、花見をしようにも桜が満開の所は、既に場所などないだろう。だが、エクセラはキッチンに立ち、何やら料理を作りだした。
暫くして、エクセラは両手に料理の乗った皿を持ち、何処かへ向かった。

(……2階、か?)

どうやら、2階へ向かうようだ。そして、再びキッチンへ向かうと、今度はワインのボトルとグラスを持って出てきた。

「来て」

エクセラに誘われるままに、2階へ向かった。

「此処なら、家でお花見出来るでしょ?」

そう言うと、バルコニーへと出る窓を開けた。

(そういうことか…)

家のすぐ近くには、大きな桜の木が立っていた。桜が咲き乱れているそれは、手を伸ばせば届きそうな程の距離にあった。
ふわりと風が吹けば、バルコニーに桜の花びらが舞い上がってきた。

「こんなに近くに桜の木が立ってたなんて、最近知ったんだけど…中々、綺麗じゃない?」
「そうだな…」
「ふふふ…」

エクセラはバルコニーにある長椅子に座り、目の前のテーブルの上にグラスを置き、ワインの栓を抜いた。そして、グラスにワインを注いだ。

「貴方も座ったら?」
「…ああ」

エクセラの隣に腰を降ろし、ワインの注がれたグラスを手に取った。

「あと、クッキー焼いたのよ」
「それを作っていたのか」
「そうよ。だって、少し前にお昼食べたから…お菓子ならいいかと思ったの」

クッキーを1枚口に放り込めば、程良い甘みとココアが口いっぱいに広がった。あまり甘い物を好まない俺でも、普通に食べられる甘さだ。
続けてもう1枚を口に運ぶと、不意にエクセラが立ち上がった。桜の木の方へ歩いていき、バルコニーの外へ乗り出し、桜へ手を伸ばした。

「これって、何桜かしら?」
「さあな」

エクセラの言葉に軽く返答してやり、ゆっくりと背後に近寄った。エクセラは気付いていないらしく、桜を観察している。そんなエクセラに思わず口角を上げた。

「ねぇ?アル…!……何してるの」
「ん?」

エクセラを背後から抱き締め、太股を撫でれば、少しずつスカートの裾を上がっていく。服の中へ手を滑らせれば、エクセラがピクリと反応を示した。

「…ん……アルバート…」

徐々に手を上へと移動させると、柔らかな膨らみに指先が触れた。

「下着を着けろといつも言っているだろう?」
「下は穿くけど…上は嫌なの」
「全く……」

小さく溜め息を吐き、右手で乳房を鷲掴む。指の間から、胸がはみ出しているのが分かる。むにむにと手を動かせば、胸の中心が手の平を押し返すように立ち上がった。





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