novel2
□過去拍手B
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(何処に行った……?)
俺は家中を歩き回り、猫を探していた。
朝起きると、隣で寝ていた猫が居なかった。何処を探しても見つからず、次第に苛立ってくる。
「……エクセラ」
「なぁに?」
「!」
背後から突然聞こえた声に驚き、振り向けば、俺のYシャツを身に纏ったエクセラが立っていた。
「何処に居た」
「外よ?」
「……その格好でか?」
「違うわよ。外に行くときはいつも猫でしょ?貴方が私のことを探してるみたいだったから戻って来たのよ。それで…何か用でもあった?」
エクセラにそう言われ、はっとした。
「ああ、買い物に行こうと思ってな」
「ふぅん?」
「言っておくが、お前の服だの下着だのを買いに行くんだぞ」
「私も行くの?」
「当然だ」
「でも……」
そう言うと、エクセラは自分の格好を見た。
「それなら大丈夫だ」
「?」
「来い」
エクセラを寝室へ連れて行き、黒いワンピースを手渡した。
「それを着ろ」
そう言えば、エクセラはすぐにYシャツの釦を外し始めた。
「…おいっ…!」
俺の制止を聞くことなく、エクセラはYシャツを脱いだ。そして、ワンピースに足を入れると袖を通した。
「ん…アルバート」
「…何だ」
「そこで見てるなら、背中のチャック上げて」
「…………」
(…見せているのはお前だろう)
そう思ったが、仕方なくエクセラの背後に回り、チャックを上げ、ホックを留めてやる。
「ありがと」
エクセラは礼を言うと、こちらを向いた。
「どうかしら?」
「…………」
「アルバート?」
「……ああ…」
ワンピースを身に纏ったエクセラに、暫し目を奪われた。広く開いた胸元から溢れんばかりの柔らかそうな2つの胸、スカートからすらりと伸びた美しい足。
(誘っているとしか思えんな……)
「……アルバート」
「?」
「私の胸がそんなに気になるの?」
「!!」
「さっきからずっと私の胸ばっかり見てるわよ?ふふふ…触ってみたいの?」
「馬鹿なことを言うな」
「まあ、照れちゃって」
肩を揺らして笑うエクセラをどうしてくれようなどと考え、ふとあることが気になった。
「……エクセラ」
「ん?」
「お前………下着はどうした?ワンピースに挟んであっただろう」
「そんなものしてないわよ?…あ。もしかしてこれのこと?」
エクセラの足元に落ちている下着を拾い上げると、俺に見せた。
「……そうだ」
「上下ともしなくちゃダメ?私、上はあまり着けたくないんだけど…」
「…………下だけでいい。早く穿け」
「分かったわ」
素直に返事すると、エクセラは目の前で下着を穿いた。
「これでいい?」
「………いいだろう」
(ノーブラか……)
チラリとエクセラの胸元に目をやり、良くないことばかり考えてしまう。
(くそっ……)
「アルバート、行くなら早く行きましょ?」
「あ、ああ」
「?」
猫に洋服
(こんな女を隣に乗せて、運転に集中出来るだろうか…)