LucianBee's

働き蜂の任務外恋愛
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最後の一刺しを君の胸へ


働きの任務外恋愛


「お前、何しに来やがった」

英国はロンドン。今にも泣き出しそうな曇り空の下。俺はかつての標的、ジェシー"KID"スクワイアと会っていた。
"彼女"にはミッション終了後、標的に会うなと釘をさしておきながら、なぜ俺自身がその禁を破っているのだろう。自問自答。
マスターLにお叱りを受けるかもしれない。Nがネチネチと厭味を言ってくるかもしれない。
それでも俺はここに来た。
こいつとの再会を望んで。

「あぁ、その、な」
「なんだ」

理由。至極簡単に言うと。

「お前に会いたかった」

これに尽きる。
かつての勘違いロック野郎は、いかにも"彼女"が好きそうな服を身にまとい、思考停止といった顔で固まった。
が−−

「っ−−ふざけんな!!!」

突然、俺の顔面目掛けてパンチ。
おいおい、マナーの改造が足りてねぇぞ。
そうやってあのヒゲに進言してやろうかと思ったが、任務外で標的と会っていたことがバレるので止めておくことにした。

「まぁ、とりあえずデートしよっか」
「お前は"とりあえず"の意味を辞書で引いてこい!」

なんとも、つれない。
俺は魔法の呪文を知っているというのに。
囁けばお前は俺に逆らえない。不思議な不思議な「恋する魔法」
ずるいと思う。
使いたくないと思う。
でも、使うしかないんだ。
今は、まだ。
俺の言葉じゃ、お前を動かせないから。



「"あの子"好みのコーディネート、教えてやるよ」



瞬時に頬を赤く染めるお前を見て、"彼女"に少し嫉妬した。
いいさ、今は"君"の力を借りておく。
でも"君"が他の標的を見ている間に、こいつは俺がいただくよ。
俺だけを見て、
俺だけに微笑んで、
俺だけを愛す。
"君"が気付いたときはもう遅い。
たっぷり後悔するといいさ。
宣戦布告。負けないよ。

「じゃあ、行こうか」

"君"に従う働き蜂だって、自由な恋愛がしたいのさ。









G→ジェシ→A
見事なすれ違い。そしてグダグダな内容。
つっこんだら、負け。



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