まりあ†ほりっく

□好きな娘ほど苛めたくなるもの
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急にふと触れたくなった。
気の向くまま手を伸ばしてアイツの頬に触れ…
そして案の定突飛ばされた。


「な、何すんのよ!急に触るなんて!じんましん出ちゃったじゃない!」

「俺にもわかんねえ」

「はあ!?」

「何でお前に触れたのか、俺にもわかんねえんだよ」


俺の言葉にかなこは意味がわからないと言うような顔をした。
無理も無いよな。
俺だって理由が知りたいよ。


「…まぁ、アレだな。多分無意識にお前に嫌がらせしたくなったんだ」

「はぁ!?」

「じゃなけりゃ誰がお前みたいな変態に触るんだよ」


そうだ。それしかない。
俺が嫌がらせ以外の目的でコイツに触るなんて…


「…まさか、なぁ?」


俺がコイツに惹かれてるなんて、あり得ない。
絶対に。
あったとしても認めたくない現実だな、そりゃ。



「…!!…!…!」

「お、」


今までずっと耳に入れないようにしてた雑音(かなこの騒ぎ声)も放置し続けてると可哀想になって来た気がするので、俺なりのかまい方で対応してやる。



「うるせぇ」

「ぎ…っ…ぎゃああぁぁぁぁ!!」



俺がそう言って腕を掴むとかなこはじんましんを出し絶叫して倒れた。
ほら、やっぱり俺はコイツに惹かれてなんてない。
好きな奴にこんなことしないだろう?普通。


「…だよな」


自問自答して、納得する。
コイツを、ましてや俺が好きになるなんて絶対にあり得ないんだから。











『好きな娘ほど苛めたくなるもの』
(…いや、ないない)

―end―


あとがき

かなこのことを好きなんだけど、それに気づいてない&好きだとしても認めたくない鞠也です。
私はかなこ→鞠也よりも
鞠也→かなこが好きです(聞いてねえ)
だってかなこ→鞠也じゃかなこが可哀想な目に合うのが目に見えてるんだもん。
ただでさえ原作やアニメで可哀想なんだから…

正直、鞠也よりかなこのが好きだという私は少数派なのか?(笑)
是非ともかなこには幸せになってもらいたいものだ!
勿論、鞠也とね!←

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