□彼はベッドの上でも天才でした
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『レグルスー!』

「わぁ!ゆゆこ!?」



ゆゆこはレグルスを見るなりタタッと駆け出し勢い良く彼に抱き付いた。



『今日も可愛いねレグルス。』

「ちょ、こんな所で辞めて、皆見てるし…。離れてよ!」

『じゃあ2人きりの時ならいいの?』

「っ…そういう意味じゃ…」

『わぁ〜髪の毛フワフワ!私レグルスの髪も大好きなんだよね、気持ち良いし。』

「ゆゆこ聞いてるっ!?」

「おい、そこらへんにしてやれよ。レグルスが困ってんじゃねぇか。」



黄金聖闘士と言えどもレグルスはまだ幼い。異性に抱き締められた恥ずかしさで思春期真っ只中の彼は赤面していた。

しかもここは教皇宮内の執務室。周りには他の黄金聖闘士や女官などもいる。

この状態を不憫に思ったマニゴルドはレグルスからゆゆこを引きはがした。



『え〜離れたくないー!』

「いい大人がダダをこねるな。第一お前は俺の女官じゃねぇか。だったら俺にもハグしやがれ。」

『嫌。私は年下の可愛い男の子が好きなの!』

「だったら俺なんてどうだ?退屈させないぜゆゆこ?」




自信満々に会話に入ってきたのはカルディアだった。



『ダメ。一応カルディアも年下だけど歳近いし萌えない。』

「身体の相性なんか試して見なきゃわかんないだろ?天国見せてやるよ。」

「その言葉、聞き捨てられねぇなぁ蠍座のお兄さん。なにうちの女官に手ぇ出そうとしてんだよ。」

「はぁ?ゆゆこの眼中に無いお前にそんな事言う権利あんのか?」

「う、それは…」

『2人で話進めないでよ!だから私はレグルスみたいな可愛い男の子にしか興味無いんだってば!』

「うるさーい!貴様らここを何処だと思ってる!」



朝っぱらから節操無い会話を繰り広げる3人に生真面目なエルシドがついにキレた。



「2人とも執務をしろ。そしてゆゆこ!お前は女なのにそんな事を堂々と公言して恥ずかしくないのか!?もっと女らしく慎ましやかに…」

『あー!エルシドったら男女差別する気?酷ーい。』

「論点をズラすな!」

『えーでも女らしく、ってのは間違いなく差別だと思いまーす。』

「そうだぜエルシド。もっと女の子だって性に開放的になったっていいんじゃね?」


「カルディア何をふざけた事を。ゆゆこが節操無いのは主人であるマニゴルド、お前の責任だ!」

「なっ…俺のせいかよっ!?」



騒ぎを仲裁しようとしたエルシドまで言い合いを始めてしまった。その様子を見てやれやれと年長者である射手座の聖闘士が立ち上がった。





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