双狐小咄
□勝負は厳しく、助手には甘く
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何やら隣が騒がしい。
負の気は感じられないことから、ナルミと雷堂が──あるいはその仲魔も──酒を飲むなり麻雀をするなりで盛り上がっているのだろう。
ベッドの上で仲良く丸くなっているゴウト達は、時折ぴくりと耳を動かすも、それはどうやら夢の世界の音を聞いているようだ。
もはや満月が南中してやや経つが、未だに睡魔が訪れる気配は無い。
ライドウは、こちらにいる間の宿に、と通された雷堂の部屋をそっと抜け出した。
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