素敵な頂き物

□get up or Kiss(BL)
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「Hey 幸村」
そう呼べば幸村は俺にぱっと花咲いたような笑顔を向けて飛んで……来るわけもなく机に突っ伏したままの幸村は窓ガラスを覆うカーテンの隙間から漏れる夕焼けの光を微量に受けて熟睡していた
「幸村、」
「く――……」
「……幸村、get up
委員会終わったぜ」
「ん…ぅ〜………」
俺の声に微かに反応するもののスースーと寝息をたてている
「Good Morning幸村
良く眠れたか?」
口を離してニヤリと笑ってやると幸村は顔を真っ赤にして目を丸くする
見れば耳まで赤い
「なッ…ななななな何を?!!」
「Kiss?」
「ききききっ!ききすなどと破廉恥極まりない!!!」
「Aーhan?ならいつもヤってるこういうことは破廉恥じゃねぇのか?」
「ならSchoolじゃないならいいんだな?」
「ち、違!!」
「違わねぇだろ
よし、そうと決まれば幸村ん家にさっさと行くか」
「な゛ぁっ?!!勝手に決めないでくだされ!!某はまだ何も!!!」
「Ah?じゃあ無しか」
「ッ?!!」
そうかそうか残念だ、なんて帰り支度をして教室を出ると
「政宗殿ぉぉぉぉ!!!」
幸村がかなりの大声で叫びながら突進してきた、流石にバランスを崩して転倒
「幸村何してやがんだ!Shit!ったく………」
「某を一人おいて帰るつもりでござるか…」
「Ha?え、つーかなんで泣いてんだ?!!」
俺はただ『(SEXは)無しか』ってからかっただけだぞ?!!俺が悪いのか?!これ俺が悪いのかッ?!
しかも置いていこうとなんてしてねぇよ!どんだけ事が拡大してんだッ!!!
「俺はただなぁ!!」
「なれば抱くなり何なりと好きにすればいいでござる!ですから某を嫌いにならないでくだされぇぇぇぇっ!!」
後にびゃあああああと号泣の幸村
……何なりと?もしや俺は良いことを聞いたのかもしれない
幸村にちゃんとからかっただけだと説明して、その後俺は抱くなり何なりとしてやった
勿論次の日、教室で顔を合わせるなり幸村からの突進&鉄拳が飛んできたのは言うまでもない



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