短編

□僕の父上と母上
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僕の父上と母上は少し変わっています。










「My sweet honey!!今日も可愛いぜ!!kiss…」

『しません』

「Oh…照れてるhoneyも可愛いすぎるぜ」

『照れてません』

…この通り、父上の熱烈な愛を受け付けようとしない母上。

僕は、愛し合ったからこそ二人は結ばれて僕が生まれたんじゃないの?って思うことがたまにあるんだ。

「honey!!」

『今から洗濯するから、後でね』

「Oh…」

父上は、こんなに母上に冷たくされているのに、不安になったりしないのかな…?
ちょっと気になったから聞いてみることにした。

「父上」

「Ah?何だ?」

「母上…本当に父上のこと、愛してるのかな?」

「何でそんなこと聞くんだ?」

「だって母上…父上に冷たいから」

他の父上と母上、仲がいいのに…。

「知りたいか?」

「うん」

「なら、ついてきな」

父上が僕に大きな背中を向けて歩き出す。
僕はその後をしっかり追いかけた。

「honey!!」

『政宗、何?私、洗濯物を…』

母上がそう言いかけた瞬間、父上は、母上の腕を引っ張って、口付けをしていた。

『んっ…んぅ…!!はっ、政宗…いっ、いきなり何すんのよぉ…』

母上、顔が真っ赤だ…。これで分かった。
母上もやっぱり、父上が好きなんだ。

「これで分かったろ?俺も、motherもちゃんと愛し合ってる。You see?」

「うん!!分かった!!」

『えっ?何?何の話?』

母上は訳が分からず、頭にたくさんのハテナマークを出していた。

「馨が、俺に冷たくするから、こいつが本当に愛し合ってるのか…不安になったんだと」

『そうだったの…不安にさせて、ごめんね』

「ううん、ちゃんと愛し合ってるって分かったからいいんだよ。でも、何で母上は父上を愛してるのに、冷たくするの?」

『えっ?!それは…』

母上が目を泳がせてる。
もしかして…言いづらいことだったのかな?

『…お父さんね…』

あっ、言ってくれるみたいだ。

『お父さんはね…お母さんに対してだけ、すごく変態なの』

「……え?」

変態…?父上が?
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