短編集
□はっぴーはろうぃん!
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コツコツコツ・・・
深夜の薄暗い廊下に1人分の足音が響く
ピー・・・ガチャッ
予め用意しておいたスペアキーで真っ暗な部屋へと侵入する
寝室から部屋の持ち主の静かな寝息が聞こえる
ゆうはニヤリと口元を歪めると寝ている人物の腕を両腕で縛り部屋の電気をつけた
眩しさにゆっくりと目を開けた弘弥は身動きができないことに気付き、あたりを見回した
扉の近くには黒猫に扮したゆうの姿
「ゆう・・・テメェ・・・!」
「trik or treat!」
「は?」
ゆっくりと弘弥に近づいたゆうは、ベッドに腰掛けると右手を差し出した
「trik or treat!」
「ねぇよ、んなもん」
ゆうの言葉に12時をまわった今日がハロウィンだった事を思い出して眉を寄せた
「あぁ?何も用意してねぇのかよ」
「知るか」
顔をしかめたまま答える弘弥に眉を寄せたかと思うとニッコリ笑った
「だとおもったけどなァ」
弘弥の上に乗り上げたゆうは深く口付けた
「んっ・・・」
「いたずら、するぞ」
妖しく笑ったゆうは下半身に身につけたショーパンと下着を脱ぐとすでに解れたアナルへ見せつける用に指を入れた
「んっ、あっ・・・っ」
「おい・・・縄ほどけよ」
ギラついた瞳を隠すことなくゆうを視姦する弘弥自身は興奮で既に滾っていた
そんな弘弥の声を聞く事なく自らのアナルを押し広げるゆうは身体をピクリと震わせると弘弥の顔面に射精をした
「くくっ、似合ってるぜ」
いつもは苛立つはずのその行為だが、弘弥は冷静に受け止めていた
口元にかかった精液を舐めとるとゆうに鋭い視線を向けた
「気持ち良くしてやっから外せ」
「はぁ?何言ってんだてめぇ今日はいたずらしにきてるんだぜぇ?
テメェは俺のオナニーを指加えて見てりゃいんだよ」
そういうや否や先ほどよりも激しく指を出し入れしたゆうはもう一度弘弥の顔面に射精をすると部屋を出て行った
「てめ、おい!縄外せ!!」
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