小ネタ集
□はやとちり
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「…」
「…」
なんやこの張り詰めた空気は。
やもちゃんが無口なことはよぉ知っとる。けどな、家にいるときまで無口だとは思わんかった。
そしてさっきからずっと会話がない。どうすんねん、俺。
「な、なぁ」
「ん?」
「やもちゃんいつもこんな静かなん?」
「うん、うるさいのうっといねん」
「そうなんか」
「……」
会話終了。
またもやどうする、俺。
やもちゃんは体育座りしてどっか眺めてるし…。(←可愛い)
いつもこんな感じなんか?
失礼やけど、あんなパワフルなドラム叩いてるとは思えへんくらい上の空やで。
「堕威くん」
「えっ!?あ、なに?」
いきなり話しかけられたからビビった。尋常じゃないくらいビビった。
「夕飯どうする?」
「え、」
…なんやと!?
夕飯食べてから帰るなんて一言も言ってへんのに!
俺は寺地家で夕飯食べて帰りたいです、みたいな雰囲気を醸し出さんといて!(笑)
「えーっと…」
「……俺作るから、座っといて」
「あ、ありがとうな…」
「今日泊まってくやろ?布団も敷いとくわ」
そろそろ帰りたいです、俺。
おわり