小説

□マスミク
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学校から帰るといつもミクが
家で待ってくれていた。
「マスターおかえりなさい!」
ミクが笑顔で出迎えてくれる。

「ただいまミク」
ミクがいると落ち着く。会社の疲れなんて
どうでも良くなる。

「ねぇマスター」
不思議そうな顔で近付いてくる。
「ん?」

「あのね…あの…んー…」
言いにくい事なのだろうか。
「どうした?」
心配になってくる。
「デ…デェトって何?」
いきなりだ。

「デート?好きな人同士で一緒に出かけたり
とかする事だよ」
簡単に説明した。難しいことを言っても分からないだろう。
「ミクね…マスターとデ…デェトしたいっ」
叫ばれた。正直、耳の鼓膜がやぶれる寸前
だった。
「ミクと?んー…良いよ。しよっか^^」
「本当!?やったぁ!」
ミクが喜んでくれる。ミクが笑顔でいて
くれるのなら、俺は何だってできる。
「じゃぁ、明日行こうか」

「明日?マスターがっこぉは?」
学校は?ときた…
「良いよそんなん。ミクと過ごすんだったら
学校なんて休むよ」
本当に休むつもりだ。いや絶対。
「マスター絶対だよ!ぜぇったい行こう!」
ミクがすごいはしゃいでる。でも何でいきなり言ってきたんだろうか…
 

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