鹿さんの森(中編)
□ゆの★クッキング
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「ささ、座って!」
ユノをテーブルの前に座らせて、
テキパキと深皿と銀スプーンを並べるジェジュン。
食器棚から透明のグラスを取り出して布製コースターの上に置く。
そのままキッチンへ向かい、
冷蔵庫からは烏龍茶パックを持って
先ほどのグラスに八分目まで注いであげた。
片手にフキンを持ち、鍋蓋の取っ手部分を上げると
ユノとジェジュンの前に、
ほかほかと大きく湯気のたつ鍋
具材はとりどりで、そろえて綺麗に入っている。
"ジェジュンお手製サムゲタン"
豊かな香りが、鼻に入り食欲を誘う。
「さぁ!どうぞ召し上がれ。」
そう言ってジェジュンは、ユノの前に座って深皿にサムゲタンを取り分けてあげた。