動物達の恩返し(キリ番小説)
□〜Jealous〜
1ページ/14ページ
最近、途切れたビデオテープを繋ぎ合わせた様な記憶の残像が
瞼を閉じると何度も再生される。
"ヒョン、それ有り得ないですよ"
"お腹がすいたので、何か買ってきて下さい!"
ちょっぴり辛口な言葉を発しながらも、真っ直ぐな瞳で照れを隠す君。
"風邪、引いちゃいますよ?"
"ユノヒョンがいるだけで……本当に僕は幸せです"
あまり表情に出さないけれど、かけられる言葉はとても優しくて、
心の中は、静穏で純粋な君。
全て俺だけに向けてくれているものだと思っていたのに……。
どうしてだ?
最近、微妙な距離が間にあって
磁石の同じ極同士をくっつけようとするみたいに、交わらないんだ。
俺が嫌いになった?
わからない……。
わからないよ、チャンミン。