02/02の日記

14:28
君の為ならどんな事でも。
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脈絡が無い上にシリアス。
苦手な方はご注意を…。






「……お助けください…」


 声が、震えた。

 女の白い頬に、幾筋も涙が伝う。



――君といると、自分を人だと思える。


 そう安らかに微笑んでくれたのは、いったい何時のことだったか…――。




 それなのに…


 …どうして、こんな事になってしまったのでしょうか。



「お願いします……」


 まるで、すがるように、懇願した。


「…どうか…お助けください…っ!」



 ああ、

 なんて愚かで、

 なんて卑しい


 できることなら、このまま消えてしまいたかった。



 …それなのに。





 「――ああ」


 彼はそう笑った。

 あの日のように、ひどく優しい目をして。




 きみの為ならどんなことでも



 それは、わたしの醜い罪悪感や自己嫌悪も、全て包み込むかような微笑みだった。



 (いっそ、口汚く罵ってくれたら)







ドロドロー。

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