12/25の日記

18:58
ある日の薬学教室
---------------
ボボォォオー――ン・・・!!


午後の魔法薬学の授業中、地下室の湿った空気の中に、突如爆発音が轟いた。

突然の騒音に、いつものように黙々と作業に打ち込んでいた生徒の誰もが飛び上がり、それからその方向に視線をやった。

そこには「おえーッ!!」と噎せるイッサの姿と、黒々と煙を上げる大鍋が。


「…んー?」


生徒の誰もがシーンと見守る中に、イッサの場違いで暢気な声だけが響いた。


「あちゃー…」


頭をボリボリ掻いてから、今だに煙をもくもく上げている鍋の中身を除き込む。


…心なしか黒いだけだった液体が青紫色に変色してきたような気がする。

イッサは睨むように大惨事になっている鍋の中身を観察した。


「…やっぱ俺、薬学の才能皆無だわ」

「……全くもってその通りですな。」


でッ出たッ!

いつの間に居たのか、その独特の地を這うような低い声が聞こえてきたのは、自分の真後ろ。

「っ…」


バッと振り返った先には、ちょうど何かを申し渡そうと開かれた口…!


ある日の薬学教室。



(馬鹿者…っ!グリフィンドール30点減点!!)

(えぇ!30点も?!そりゃねーよ髪ベットリー!!)

(……さらに5zi(ウソウソ!もーセンセ超大好き!ガチで男前すぎるー。)





前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ