拍手ログ

□シロツメクサ
1ページ/1ページ



「おっはよー!」


慶次が調子良く教室へ入って来た。
いつにも増して、テンションが高い。


「Good morning、随分と上機嫌じゃねーか」

「あ、わかる?俺今日すっごい運がいいんだよ」

「運がいい?」

「星座占いで1位だったろ、血液型占いでも1位だったろ、おみくじやったら大吉で、あとまつ姉ちゃんがいれたお茶にさ、茶柱立ってたんだよ!」

「ほとんど占いじゃねぇか!」


今の話を聞く限りでは占いがよかっただけで、実際いい事は何ひとつ起こっていない。


「や、まだあるんだよ。自販機でジュース買ったら最後の1本でさ、前の人がお釣り取り忘れてたらしくって、50円入ってたんだよ。で、その後道で100円拾ったんだ」

「Ahー、そりゃよかったな」

「一番嬉しかったのはさー、挨拶したら半兵衛が返してくれた事!」

「つか、いつも無視されてんのか」

「怖いくらい幸運に恵まれてるよなー」


慶次は、政宗のツッコミを無視して笑顔で続けた。


「…Happyな奴だな」


政宗は呆れたようにため息をついた。



幸運

[戻る]


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ