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□シロツメクサ
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「おっはよー!」
慶次が調子良く教室へ入って来た。
いつにも増して、テンションが高い。
「Good morning、随分と上機嫌じゃねーか」
「あ、わかる?俺今日すっごい運がいいんだよ」
「運がいい?」
「星座占いで1位だったろ、血液型占いでも1位だったろ、おみくじやったら大吉で、あとまつ姉ちゃんがいれたお茶にさ、茶柱立ってたんだよ!」
「ほとんど占いじゃねぇか!」
今の話を聞く限りでは占いがよかっただけで、実際いい事は何ひとつ起こっていない。
「や、まだあるんだよ。自販機でジュース買ったら最後の1本でさ、前の人がお釣り取り忘れてたらしくって、50円入ってたんだよ。で、その後道で100円拾ったんだ」
「Ahー、そりゃよかったな」
「一番嬉しかったのはさー、挨拶したら半兵衛が返してくれた事!」
「つか、いつも無視されてんのか」
「怖いくらい幸運に恵まれてるよなー」
慶次は、政宗のツッコミを無視して笑顔で続けた。
「…Happyな奴だな」
政宗は呆れたようにため息をついた。
幸運
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