光濃

生粋のエゴイスト
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「帰蝶、私だけを見て下さい」

「誰がアンタなんか、」


貴女はいつも此方を見ない。

私が話し掛けようが、私の方を向かない。

一瞬此方を見たと思えばすぐに目を逸らしてしまう。

返事も素っ気なく、迷惑そうにあぁそうね、と言うだけで私の話を聞き流す。

決して自分の話はしない。


「帰蝶、雪ですよ」

「そうね」


雪が降り始めた。
雪は元々積もっていたものの上に重なって厚みを増し、溶け始めていた所まで白く染めた。


「こうも白いと血で汚したくなりますね」

「…ならないわ」


帰蝶はどこか遠くを見つめていた。
私はその横顔を眺める。
やはり美しい。


「…では、綺麗なモノは独占したくはなりませんか?」

「…そうね」


また、ならないわ。と返されると思った。

珍しい同意に嬉しくなって、調子に乗った。


「だから貴女は私のモノになってください…!」

「…っ何でそうなるのよ!」


近づいてその身体に触れようとしたら、おもいっきり殴られた。

私は倒れて床に頭をぶつけた。


「あぁ…痛い……もっとやってくださぶはっ」


今度は足が降ってきた。
彼女は感情の無い顔で私を見下す。


「ずっとそこでそうしてなさい」

「…はいv……いや、待ってください帰蝶」


呼び止めたのに彼女は無視して廊下を歩き始めた。

私の視界からどんどん遠ざかる帰蝶。

貴女の心はいつだって私の所には無い。

知っている。


中々掴めないそれは、きっと手に入れた時の喜びを大きくしてくれる。

だけどいつになったら貴女は私のモノになってくれるんですか?

もう随分待ちました。

いい加減私のモノになってください!

私はずっと昔から貴女の事を愛しているのに!










お願いだから振り向いて!
私だけの蝶。





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何だこれw
キモいし意味不(^q^)

明智難しい。
彼はSでありMだから\(^O^)/←
ほんと何これ

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