頂き物

□これって所謂、
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「俺はお前の考えてることがわからねぇ」


「どうして人を駒として、物として扱える、」



「どうして、独りになりたがるんだ」





「―…解る訳あるまい」


「我と貴様は違う人間なのだから、」


「解るはずがない」


「解って欲しいとも思わないし解ろうとも思わない」


「それと、
我が独りでいるのは
必要がないからだ」



「なんでだよ、
独りは…悲しいだろ?」



「必要ない、我には」


「…ただ一人
こうして酒を飲み交わす相手が居れば」




…不意打ちは反則だろ


俺って単純な奴だなぁと思いつつも酒のせいで赤くなっていた顔が違う意味で赤みを増した感じがした


ふっ、と笑ったその表情が余りに綺麗で

その言葉はまるで世界に俺しか要らないと言っているようで、

込み上げる何とも言えない気持ちがどうしようもなくて強く抱き締めてみた


嗚呼、これはいわゆる、




「毛利、」



「俺、

お前のこと好きみてぇだ」


そう、
思えば戦場で一目みたあの時から、

冷淡な顔で采配を振るって居るのを

美しい、と思った瞬間から、

もう心を奪われていたのかも知れない



「―好きだ、

毛利、いや、…元就」



今度はしっかり目を見据えて言った


元就は相変わらずの無表情だったが


いずれ
ふっ、ともう一度笑って


「これも計算の内よ」

とか言いやがった


でもやっぱり嬉しかったので、

最上級に優しいキスをした





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Scarlet Flowerの緋雨様に頂きました(*^ω^*)

もう、どうしたらこんな綺麗に文章書けるんですか!?
元就のアニキしかいらない宣言\(^O^)/←
これからもずっとラブラブにちがいない。

緋雨様、ありがとうございました!!

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