■燐×雪男■
「兄さん、せっかくの休日なのに、また漫画読んでたね。」
任務から帰ってくると、朝と同じ格好でベッドに横になり、しかもまた雪男の漫画を読んでいる兄・燐を見下ろしながらそういうと、本人は「おう。お帰り」といって漫画をおいた。
「今日は早かったな。」
「…まあね。ったく、兄さんはいつになったらエクソシストになれるのやら。これじゃ先が思いやられるよ。」
「うっせ。俺だって努力してんだ。」
「はいはい。」
「あ、流しやがったな てめぇ…」
「休日に勉強してないから馬鹿っていわれるんだよ。」
「その言い方!!大体おめぇは母さんかっての!」
「お母さん…だって?」
不意に、雪男の周辺の空気が重くなる。
燐もさすがにこの変化には気がついたようだ。そういえば、この前も「お母さん」ってからかったら、一日口きいてくれなかった。それだけは嫌だ。
燐は顔を青くしながら「ゆ…雪男?」と問いかけてみるが、雪男は。。。
「ねぇ兄さん…」
あっというまに燐をベッドに押し倒し、目を射抜いてくる。
「こういうこと、『お母さん』がする?」
燐の唇に雪男のがかさなる。
「ゆ…っ雪男!ばかっなにやってんだ。」
「何って。わかんないの兄さん。キスだよ」
「わっ…んん…――っ!ぁ、やだ!」
服をたくし上げ、そのまま腕を縛るように結ばれる。燐は腕の自由が利かず、抵抗がままならない。
雪男が胸の先端を舌で愛撫し始めると、燐の抵抗が弱まっていった。
「ここ。弱いんだね、兄さん。すったところ赤くなってきた。」
「ばっばか!何いっ…て…いやっ、あぁ…」
「気持ちいいんだろ。こっちも反応してるよ。下着、ぬれてる。」
ズボンと下着の間に手をいれてそこをなでる。燐は体を震わせながら、涙目で雪男をにらみつける。
「ふぁ…、は ば、馬鹿。兄貴になんてこと…っう…あぁ」
「わかってないなぁ。あ、硬くなってきてる。」
「あっ!だ、だから…っ、あぅ、うぅ…やぁ!」
下着の中がぐちゅっと音を立てる。そんなことにさえ反応してしまう。
もどかしい。早く直接触ってほしい。
「(あ、あれ?いま…触ってほしいって思った…。俺…なんで…!相手は雪男なのに)」
「…腰ゆれてるよ兄さん。」
「ゆき…お、そこ…触…ないで…っくぁ。や…やだぁ!」
「…ねえ。本当にそう思ってるの?兄さん。」
下着ごと脱がし、燐の下肢は一糸まとわぬ姿になった。おかげで、反り返った自分のものが視界に入ってしまう。
雪男はためらわずにそこに手を這わせ、先端をつついた。
「僕は兄さんに触れたくて、我慢してた。兄さんは、僕のこと嫌い?」
「うあっ!ぁっ……わ、わかんねぇよ…んなの……ふぁ…あ。」
「好きだよ。兄さん。…好き。だから…」
あと少しの刺激でいきそうになっていた、燐のそこから手を離し、後ろの窄まりに触れた。
「僕だけのものになって。」
指が燐の中に進入していく。
いきなりのことに驚き、燐は腕を突っぱねて雪男の体を引き離そうとする。
「ゆきおっ!どこに…指、入れてんだ!抜けよ馬鹿っ」
「やだ。やめてなんかやらない。」
「もう一本はいりそう。…痛くないよね。ここ…僕の指に吸い付いてきてるよ」
「……あっ!」
「ここ?…ここがいいの?」
「やぁ、あ…あぁっ、うあ…もう、やだ、ああぁっ!」
理性が外れたかのように燐が泣き叫ぶ。
雪男も、そんな燐を眺め、自分の衣服を脱ぎ去る。
「…入れるよ、兄さん。力、抜いて」
「ううぅ…あっ…はぁ」
熱く、硬いものが挿入され、燐はその圧迫感に顔をしかめる。
その痛みのせいか、燐は少しだけ理性を取り戻す。
痛みと快楽が一気に襲ってきた感じだ。
同時に甘い感情が胸に広がる。
「(雪男が、俺の中にいる。…熱い。)」
「慣れてきた?…兄さん、どうしたの?」
「ん…お前…あつい。…溶けそう、あぅ」
「そんなかわいいこと言わないでよ。これでも我慢してるんだから。」
…雪男に大切にされてる…
それがとてもうれしい。
何だろう…この感覚。。。
「好きだよ兄さん。」
「あぁ…あ、ふあぁ…ゆ、ゆき…っつ!」
雪男に揺さぶられていただけだった身体が、勝手に動く。
「兄さん…」
「あ、雪、男…っ!」
…雪男。
俺、
お前が大切で、離れたくない。
ずっと、このままでいたい。
…この気持ち、いったい何なんだろうな。
2011/10/16
すみません。書きたいことの半分もかけてません。
次がんばります。(Hを特に)