高校二年の冬休み。
私は寝心地が悪くて、目がさめた。
私だけを照らすようについているライト。それ以外は真っ暗だ。
そこは、見慣れた私の机。いつの間に、こんなところで寝ていたのだろう?
枕代わりになっていた腕を上にあげ、背筋を伸ばす。
すると、その腕の下には黒い線の入ったノートが下敷きになっていた。
「……?日記だ…。」
表紙に『日記』とかかれていて、今、開いているページを見てみると書きかけだった。…あれ、いつの間にこれを出してたんだっけ?
その前に、私は日記なんて書いてたっけ?
寝る直前のことが思い出せない。
「…ボケちゃったのかな?」
そもそも、今日何をしていたのか。学校に行った記憶もない。よるご飯を食べた記憶も…。
なのに何でだろう。
気持ちは穏やかだ。とても満たされていて、これ異常ないほどの幸福感が残っている。
自分がおかしくなったのかと、急に不安になって、体のどこかを動かそうと思った。
目にとまった日記ノートをパラパラとめくる。
あれ…?
前にもこうして、見た気がする。
何故か、とっさに手を止めて、ノートの日付を見てみると、11月29日だった。その前、11月28日、27日、26日。どうやら、26日から書き始め、今日12月25日まで書いてあるらしい、という事がわかった。
そしてもう一つ。わかったことがある。
ところどころに書かれている『彼』という文字。
今、私に彼氏はいない。男と気楽につるむタイプでもない。
…おかしい。
ふと、この日記を読んでみようと思った。
ノートの始まりのページを開く。
それは、一人の少女の日記だった。
<つづく>
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ココまで読んでくださった方。ありがとうございます!!
文才が無いので、表現が苦手でして…☆笑。
続きを書きたいと思いますので、よろしければ、またご覧ください。
2009/8/19